名曲863 「ぼくドラえもん2112」【大山のぶ代/こおろぎ'73】[ドラえもん]
ーーよりポップに変化した神アレンジーー
【ドラえもん 2112】
ドラえもん 2112 - YouTube
ドラえもんといえばいまもきっとこの曲のはず。きっとそのはず。いまのドドドドドドドドドドラえもんもいいけど、アダルティな皆さんはこっちですよね。ホンワカパッパ、ホンワカパッパですよね。語りたい。コーヒー飲みながら3時間くらい語りたい。
元々は「ぼくドラえもん」という原曲がある(前奏がかなり違うのですぐわかるはず)のだが、これを90年代に入ってアレンジしたバージョンが今回取り上げるものだ。ちなみに原曲は以下のバージョン。
それも十分神曲なのだが、個人的には2112のほうが上である。やはりちょっと古い。リズムに弾みがないし、どっしりと構えている感じがある。もっとも昔のドラえもんはそんな感じだし、イメージ通りなのだが、時代が変わってキャラが少し変わってきた。お茶目になってきたのだ。
さて2112に話を戻す。具体的にどこがいいのかというと、2番から3番への間奏が狂おしいほど好きなのだ。作曲の菊池俊輔こと神の表現力の高さがずば抜けている。そして大山のぶ代の歌い方もまた絶妙。「姿ぶくぶく」の入り方よ。これ何回リテイクしたんすかね。素晴らしいの一言。そこ以外にも全体的に大山のぶ代が楽しそうだ。1番から3番まで聞き比べてほしいのだが、全部少し歌い方を変えているのがおわかりいただけただろうか。
全体的に現代に合わせてよりポップにしているのだが、これはうまい神アレンジであった。それにしても藤子さまの歌詞のボキャブラリーは本当に参考にしたい。ホンワカパッパもそうだし、奇妙奇天烈摩訶不思議奇想天外四捨五入出前迅速落書き無用の並びは圧巻。天才としか思えないのだ。
いまの時代、こういう遊び心のあるものが減った。表現力が希薄になった(先人たちが使いつくした説?)とさえ思う。いろいろな意味で私が元気をもらえる曲である。アニソントータルでもSランク。なめちゃいけませんよドラえもん。
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