名曲984 「そばかす」【JUDY AND MARY 】[るろうに剣心]
ーーどこがアニソンなのかという価値観を消そうーー
【そばかす るろうに剣心】
90年代を代表するアニソンといえば、とりあえず10番目以内には入りそうなのがこの「そばかす」である。ジュディマリの名曲としても有名だ。
だが私はこの曲を、「アニソン」としてまったく評価していなかった。それは「るろうに剣心」の世界観にまったく合っていないどころか何の脈絡もない曲だと思ったからである(内容を見ていないのですみませんイメージです)。主人公がそばかすに悩まされているのか。それともヒロインにそばかすはあるのか。そして歌詞のあのギャルっぽい言葉遣いは作品にマッチしているのか。カエルちゃんもウサギちゃんも。と、延々と文句を言っていたのだ。
これが私の現代アニソンを嫌うようになった理由でもあり、昭和アニソンを評価するきっかけになったのである。ぶっちゃけこの曲が原因といっても過言ではない。ある意味では私の人生観を作った曲ともいえるので、感謝に近い。
そしてその感情もそろそろ雪解けしようかと思う。曲自体はかなりハイセンスで歌いやすく、万人受けしやすい曲調だ。だからこそアニソンとして出会わなければと思っていたのだが、アニソンでなければ出会っていなかったとも考えると、ひとつの存在意義があるように感じるのである。
固定観念を取り払って生きていくことが、今の世の中に求められる資質なのだと思う。凝り固まったままでは、次第に脳が腐ってしまう。街にいる変人もだいたいがそうだ。
そばかすには謝りたい。そしてこれからはいつの時代のアニソンも、アニソンとして受け入れていきたい。
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