名曲915 「虹とスニーカーの頃」【TULIP】

ーーわがままは、男の罪、それを許さないのは男の罪ーー

【虹とスニーカーの頃】

虹とスニーカーの頃 - YouTube

 サビの強烈な昭和インパクト炸裂。これがいまだとプンスカされてしまうのは悲しきところだが、関白宣言とかも許されているし、表現の自由は気にならない。そういうものだ。

 虹とスニーカーの頃。情緒的でいかにもよさそうなタイトルである。スニーカーは頻繫に出てくるのだが、虹は出てこない。しかし雨上がりを連想させるためちゃんと繋がるのだ。あえて書かないほうが趣がある。

 メロディーは独特。甘く緩いチューリップのイメージからはやや意外に感じた。エッジが利いている。以前に取り上げたこともある「it WAS love」に雰囲気が似てて好みだ。

チューリップ 虹とスニーカーの頃 - YouTube

 歳を重ねてもよさは健在。シングルバージョンと違って「わがままは」の部分をかなり伸ばしている。間を恐れなくなったというか、余韻を残したほうがいいということか。個人的にはそちらのほうがいいように思う。どんどん深みが増していくさまは美しい。

西城秀樹が歌う 虹とスニーカーの頃 (nijitosunikanokoro /Hideki Saijo) - YouTube

 そしてこんな衝撃的なものも。はえーやっぱ西城秀樹って歌がうまい。しっくりくるし、あれっ提供曲だったっけと思ってしまった。どうやらカバーしたようだ。よりエッジを利かしており、引き締まり方がエグい。

 いずれ何かを書く際に、この表現力は参考にしたいと思っている。○○と○○の頃。みたいな。頃ってのがいい余韻ですよねえ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?