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名曲11 「めぐる季節」【井上あずみ】[魔女の宅急便]

ーージブリは音楽も素晴らしいから名作なのだーー

【めぐる季節】


めぐる季節と聞いてもピンとこない方も多いだろう。それもそのはずこの曲は元々「海の見える街」が原曲なのだ。これでわかっただろう。「魔女の宅急便」の曲である。

井上あずみさんは皆さん知ってほしい方である。となりのトトロの「さんぽ」が有名だ。ジブリの主題歌をよく歌われている歌手である。非常にきれいな歌声を持つ。

この曲は衝撃であった。ジブリの音楽といえば一般に名作と呼ばれるものが多いものの、心に突き刺さるのは当時まだ1曲しかなかった。その1曲も今後登場する予定。

まず前奏の美しさ。これがオーケストラのごとく壮大だ。前奏だけで95点いくのだがサビまでの流れ、サビがまた美しいのである。

誰だこの神のような作曲をてがけた人は。……調べて納得した。あの久石譲ではないか。御見それしました。

歌詞も並の詩人が書いたものではないと感じる。タイトルがめぐる季節と出た。春夏秋冬を描くのは古来よりこすられ続けているのでちょっとやそっとの表現では心に響かない。

{薄紅 花景色 せつなさを知った春}

それがいきなりこの歌詞だ。参った。それで追っていくと、各季節ごとにせつなさをうまく表現しているのだ。春でせつなさを表現するには花の散り行くさまを描く。夏だと波の砕け散るさま、秋は夕暮れ、冬はとけてゆく粉雪。

なんだか詩を書きたくなってきた。そう思いたくなるような日本人が好む傑作がジブリの作品内に見事収まったのである。

【今日の名歌詞】

幸せを探す人が 一番幸せだって

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