名曲674 「狼少年ケン」【西六郷少年合唱団】[狼少年ケン]
ーーボバンババンボンブンボバンバババボバンボバンボンブンバボンーー
【狼少年ケン 【op】】
今日は十五夜。月にまつわる曲を名曲を書こうとしたところ、妙にほわんほわんと連想が続いてこの曲が思い浮かんだ。でもこの作品って月ほぼ関係ねーじゃねーか。
『狼少年ケン』は1963年から1965年まで放映された。白黒の時代だ。この曲は私の幼少期の思い出の曲である。はいはい、いつものネタだろと思った方はちょっと待って。この曲との出会いはNHKで放送された昔のアニソン特集の番組であった。その中でもよく覚えているのはこれなのだ。なんたって歌っているのが堀江美都子、前川陽子、大杉久美子(だったと思う)と水木一郎、ささきいさお、影山ヒロノブという豪華布陣だったのだ。この番組、覚えている方はいますでしょうか。調べても全然出てこなかったので本当にモヤモヤしている。林家正蔵(当時はこぶ平かな)が司会を務めていた。
{ワーオ! ワーオ! ワーオ!}
ここの部分を上記の番組では女性陣が歌っていた。そして
{ボバンババンボン ブンボバンバババ ボバンボバンボン ブンバボン}
ここを男性陣の重厚なミックスで奏でていたのがもうとてもとても好きだった。いつしか幼き私はその部分を歌えるようになりたいと思った。そこで歌詞をじっくり見つめ、何度も何度も聴いて(録画していた)覚えたのだった。
実際、ブンバボンのところは歴代アニソンの中でも屈指の名フレーズである。当時のクリエイターたちは造語作成がうまいなんてもんじゃなかった。平成、令和になるとその文化はアニソン界隈でいつしか廃れてしまったが、こういう意味の分からない言葉の羅列で人々を楽しませることができたのが当時の魅力であった。そして中毒性を与えていき、生涯まで忘れられなくなる。昔のアニソンで名曲が多いのはそういう理由もある。作詞は月岡貞夫。作曲は小林亜星だ。
20代でブンバボンを歌える人は1%未満だろう。相変わらず共感できる友人がいなくて悲しいが、何やらクイズ番組でこのフレーズが出たこともあったそうだ。それで聞いたことがある気がするという人ならいた。実際はそのようなカルト的な扱いではなく、しっかりと現代でも使われている。
ちなみにこのケンの見た目はいまだと少し問題になりそうだ。黒人のステレオタイプだからである。むしろよく例の黒人一斉規制のときに免れたものだ。
【今日の名歌詞】
ボバンババンボン ブンボバンバババ ボバンボバンボン ブンバボン
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