名曲625 「夏の日」【オフコース】

ーー後期オフコースの隠れていない名曲ーー

【夏の日 MV】

 上記の動画、オフコースのMVなのだがなかなかに雰囲気が出ている。私は初めて見た。映像関連はほとんど興味がないのだが、謎演出だったり、歌手の棒演技を見るのが好きだったりする。冒頭の誘拐犯関連で「あれっ曲間違えたかな」と思わせて、意外と線がつながっていた。ただ、小田さんをもっと映してほしかったなあ。かっこよすぎますぞ。

 調べてみると、その作品は小田和正演出だったようである。なぜ大間さんを主演にしたのかはわからないが、シャイな小田さんのことだからかもしれない。正直に書いてしまうと、イマイチ。後の映画でもあれだったなあと。

 「夏の日」は後期オフコースの名曲である。1984年に発売された。ベストアルバムにも入っている(はず)ので比較的有名だ。私は『i』で知った。いわば隠れていない名曲である。ちなみにこの時期はほかにも夏の曲を何曲かリリースしており、どれを選ぼうか迷った。あとB面もいいんだよなあ。いやあ、いろいろ迷った。

 オフコースは1989年に解散した。後期は2人時代にはなかった幅広い演出、コーラスが特徴。この曲にもサビで遺憾なく発揮できている。個人的にはどちらも好みであるのだが、この曲は特に後期らしくてさわやかだ。

{君が僕の名前をはじめて呼んだ夏の日 僕は君を愛し始めてた あの夜君は部屋にいない でも僕は何もきかない ただ君を離せなくなっていた}

{誰れかの為の 君の過去は 都会のざわめきに隠して}

{とどけ 心 明日まで せめて秋が終わるまで いつも愛は揺れてるから 心を閉じて誰れも そこへは入れないで}

 サビまでの流れでじっくりと種をまき、きたる時に大きく咲き誇る。ゆったりとした雰囲気が心地よい。これぞ休日の夏の日という感じだ。しかし歌詞の内容は例によって切ない。小田和正調である。

 最近は人間関係を整理しようとしている。妙にストレスになるのがそれだ。オフコース、解散、と聞いてピンときた。別れも大事である。だが悲しいことに出会う気が起こらないのだ。こうやって細々としおれていくのは悲しいもの。なんとかならないだろうか。

 ちなみに恋人関係ではないのであしからず。

       【今日の名歌詞】

誰れかの為の 君の過去は 都会のざわめきに隠して



 


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