名曲224 「ラヴ・スコール」【サンドラ・ホーン】[ルパン三世PART2]

ーーアニメ史上最も甘い歌声を響き渡らせたのではないかーー

【ルパン三世 ラブ・スコール (part2 ED)】

 ルパン三世シリーズはもう名曲が多過ぎる。今回はPART2から伝説級の名曲を。どんどん時代を逆行している気がする。次はチャーリーか。

 「ラブ・スコール」は歌いだしで恐らく「ああ、あれか」と思い出す方も多いと思う。峰不二子を思わせる甘い歌声、あれはサンドラ・ホーンという方が歌っている。日米のハーフで、純粋な日本人じゃちょっと出せないような声質だ。

{Love squall it's my Love もう逃がさないわ 予告もなく つかまえるの この愛のスコールで だけどあなたの 心は風 いつの間にか すりぬける グッナイ マイ ダーリン そばにいて欲しいの 2人だけの夢を見ましょう Oh Please make my dream come true}

 歌詞は色っぽい。しかしながらアニメのエンディングというちょうどいい塩梅である。それを引き立てているのが作曲大野雄二の存在だ。ルパンシリーズではもうおなじみのレジェンドだが、特にこの曲は恐ろしさすら感じる。

 トランペット(だと思うが)という手法で大人の色気、セクシーさを醸し出せる。ジャズで流せるレベルである。間奏もそうだし、2番の転調もやられてみると「これしかないな」という具合にまとまっているのだ。

 昔のアニソンがレベル高いと私が言い続けているのはこういう曲のことである。いまの風呂敷を広げるのではなく、小さい箱の中ながらも指環が入っている。まとまり方が完璧なのだ。

{Love squall it's my Love もうわたしのもの 地の果てまでとけてゆくの この愛のスコールで だけどわたしのからだは舟 あなたしだい 海に出る グッバイ マイ ダーリン 憎いひとね あなた いつの日にか好きといって Oh Please make my dream come true}

 1番であなたの心は風と表現し、2番はわたしのからだを舟と表現する。絶妙だ。その対比がうまいこと混ざり合って、舟がどう進むかはあなた次第と委ねているわけである。峰不二子らしくもあり、ルパンらしくも……ないか。やはりこの曲は峰不二子のテーマだ。ああなんてセクシーなんだろう。

 余談だが私はこのシリーズが好きである。再放送でよく見ていて愛着があるのも大きい。皆さんはどのルパンシリーズが好きだろうか。

          【今日の名歌詞】

だけどあなたの 心は風 いつの間にか すりぬける



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