名曲114　「月光花」【Janne Da Arc】［ブラックジャック］

ーー名作アニメにふさわしい至極のバラード。カラオケで歌いたくなる最高峰の伸びーー

【月光花　LIVE版】

私の周りに限った話だけかもしれないが、月光花は知名度が相当高い。カラオケで歌われる曲の中ではデジモンのバタフライの次くらいだ。20代後半の男性は皆知っているのではないか。そして一度は歌ったことがあるのではないか。そう思わせるほど熱烈な支持を集めている。

｛悲しげに咲く花に　君の面影を見た　大好きな雨なのに　何故か今日は冷たくて｝

しっとりとした出だし。静かに冷たく悲しげに。

｛淡く儚く 夜に揺られて　溜め息一つ 堕ちた花びら｝

ところがここから一気に流れが変わる。「淡く」からのギアの上げ方が図晴らしい。ビブラート全開で主役のサビへ。

｛月の欠片を集めて　夢を飾り 眠る　時の砂散りばめても　あの頃へ 還れない｝

サビはメロディーを変えぬまま、しり上がりに盛り上がり続ける。歌詞の内容はいかにもビジュアル系バンドらしき雰囲気。想像力をかきたてるような言葉のラインナップを紡ぐ。文章としてまとまっていなくても想像力で埋められるので問題ない。

｛逢いたくて 愛おしくて　触れたくて 苦しくて　届かない 伝わらない
叶わない 遠すぎて　今はもう 君はいないよ｝

２番のサビは特に力が入る。月の欠片ではまだちょっと抑え気味だった声量が、ここで大爆発するのだ。最後は喉を枯らすかのごとく「今はもう君はいないよぉぉぉぉぉ」と張り上げた方も多いだろう。私がそれだ。

カラオケでも歌いやすい名曲なのでおすすめである。で、サビで息が続かなくなり、yasuのすごさを思い知るまでがセット。それでも歌っていて気持ちいいので、やはりおすすめだ。

月光花はブラックジャックの主題歌。私は医療ものの作品が大の苦手なので見たことはないが、漫画はかなり興味深い内容のようだ。例えば封印作品となった「植物人間」はネットで調べて見てみる価値あり。それだけでも面白いので、きっと本編を見てみるとさらに面白いのだろう。

【今日の名歌詞】

月の欠片を集めて　夢を飾り 眠る