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名曲87 「アンバランスなKissをして」【高橋ひろ】[幽☆遊☆白書]

ーー日本屈指の美声を誇る男の残した名作。惜しまれる早逝だったーー

【アンバランスなKissをして】

名作アニメの定義として、名曲が存在することが条件であることは明らかである。それは昭和に限らず、例えば鬼滅の刃の紅蓮華だったり、けものフレンズのようこそジャパリパークヘなど平成でも当てはまる、いわば時代を超えたものである。要は1+1=2のように不変であるということだ。

平成の名作アニメもかなりの数なので選びきれない。そこで筆者はひとつ幽遊白書を推したい。当時筆者が幼少期のころにも放送されていたようであるが、見ていた記憶はないので説得力がないのはご愛嬌。元々漫画でその存在を知ったのだが、これがまあ面白い。

原作冨樫義博というとハンターハンターが有名だろうか。あれだけ休載が続いているにもかかわらず、ファンがいまかいまかと連載を待ちわびているのは納得で、非常に面白いのである。ちょっと話が逸れそうなので今回は割愛するが、幽遊白書は完結している作品なのでぜひオススメしたい。

そのエンディングテーマで流れていたのがこの曲、アンバランスなKissをしてだ。かっこよさとシリアスを兼ね備えた絶妙なバランスが素晴らしい。なるほどタイトルと反している。

その絶妙なバランスの立役者は歌う高橋ひろだ。声質が非常によく、女子を簡単に落とせそうな破壊力がある。声優としてでも絶大な人気を誇っていたのではないかと筆者は見ている。

{アンバランスなKissを交わして 愛に近づけよ 君の涙も 哀しい嘘も 僕の心に 眠れ}

そんなイケメンボイスにこんなことを言われてみなさいよと。サビが男でもくらっとくるレベルでかっこいい。特に後半は飛影を思わせるSっぷり。

{アンバランスなKissで書かれた ふたりのシナリオ 愛と呼ぶほど 強くなくても 君のすべてが 痛い}

2番のサビになるとちょっと弱みを見せているのも絶妙だ。蔵馬のような慈愛の心も兼ね合わせている。

幽遊白書はこの曲以外にも名曲が存在している。その中に高橋ひろが歌っている曲もあるので、また取り上げてみたい。高橋ひろは41歳でこの世を去った。早すぎる。本当に残念である。

【今日の名歌詞】

アンバランスなKissで書かれた ふたりのシナリオ 愛と呼ぶほど 強くなくても 君のすべてが 痛い

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