名曲298 「Rise」【SING LIKE TALKING】

ーーこれさえ聞いておけばあなたも立派な音楽通。誰も文句のいわない最強センスーー

【「Rise」〜SING LIKE TALKING AP2020 Deliver You / Live At Nakano Sunplaza Hall Tokyo / 2020〜】

 SING LIKE TALKINGは現在も活躍を続けるグループである。ボーカルの佐藤竹善は最近妙な形で取り上げられることになった。例の小山田圭吾騒動である。

 うーん、小山田圭吾も素晴らしい音楽を作るのでこういう話題は悲しい。だが、1994年という遥か昔からそういう評をされていたとあっては、先見の明があったと言われても仕方がないところ。私もラジオが欲しい。そこで嫌な奴の悪口をぶちまけてやりたい……低俗なことを書いてしまった。

 ちなみに私は小田和正から知った。佐藤竹善は小田和正とよく関わっている。佐藤竹善も参加した「またたく星に願いを」は名曲なので今後取り上げるかもしれない。

 話を戻して、SING LIKE TALKINGはぜひ人に勧めたい音楽なのだ。とりあえず音楽好きには「SING LIKE TALKINGいいよね」といっておけば何とかなる。誰も嫌うことのない音楽だと思う。いわゆる、センスがいいのだ。

{鮮か過ぎる怪しげな仕種を見せないで じらすような視線の度に仮面が外れてく 罠を仕掛けられたように 這い上がれない 此の腕に 泳がせたい たまらない程に}

 オシャレ。ぜひ動画を見てほしいのだが、雰囲気が最高だ。それでいて佐藤竹善の声がたまらない。特に「此の腕に 泳がせたい」は鳥肌もの。

{Rise And we'll be together now You can love me So let's get together now Rise And we'll be together now And I know what I feel is love}

 小気味よいテンポでサビが流れる。英語の初心者である私でもスラスラと歌えるレベルでありがたい。佐藤竹善っぽく歌うのがコツだ。

{答えを出せば しなやかな 囁きを浴びせて 虚ろになった意識も 平気で攻めて来る いたずらのつもりで居ても その気になって 後に引けなくなるのさ きづかないうちに}

{軽くあしらうふりをして 遂に狙って しだいに填まる事もある 不思議なものさ}

 よく見ると歌詞も品がある。上質な音楽といった感じ。不思議なものさのあとのoh……ohのセクシーさが光る。そして最後のシャウトも喚き散らすようなものでない。大人のソウルなのだ。

 SING LIKE TALKINGはもっと深く知りたくなる。私の母も好きで、よく勧められたものだった。角松敏生のときもそうだったが、母はなかなか音楽センスがよかったよう。こっそりと書いちゃうが、実は私の家系は音楽一家なのである。えっへん。

        【今日の名歌詞】

軽くあしらうふりをして 遂に狙って しだいに填まる事もある 不思議なものさ





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