名曲706 「Rainy 2・4・6」【黒住憲五】

ーー偶数の謎。わからないならリズムに任せてーー

【Rainy 2・4・6】

 黒住憲五は久しぶり。最近、雨が冷たく感じてきた冬前。個人的な感想だけれど、寒くなってきたら凛々しい美声の男性ボーカルを聴きたくなる。しっとりとした雨の景色、されど暑さは感じない、ただただ冷たいだけ。そこにそっと寄り添う男はかっこいい。

 梅雨に紹介してもよかったけれど、秋雨との相性がよさそうに思った「Rainy 2・4・6」。この曲はムーディな雰囲気を醸し出している。1980年代前半特有のオシャレ&ダサさ(現代的にはね)がたまらない。この曲のタイトルが何とも言えない。

 なぜ2・4・6と偶数を連ねるのか。単なる語呂合わせか、テンポに合わせただけなのか、これが難しい。ちょっと想像してみたのが、両肩に落ちる雨のことなのかなと。2滴、4滴、6滴みたいな。とめどなく続いているさまみたいな。うーん違いそう。

 それか元カノの数か。2人目と4人目と6人目に思い入れがあるとか。まあ黒住憲五ほどのかっこいい方なら有り得そうだけど、隠語としては無理矢理だなあ。

 どうもしっくりこない。そこは各々の想像に任せる感じなのかもしれない。ひとつシンプルに書くと、この曲は名曲である。シティポップ好きの方はきっとハマると思う。ちなみに

 この曲が収録されている「アゲイン」がYouTubeでフルに聴けるのだなあ。万歳。黒住憲五が好きになったらもう聴くしかないですよ。もっと評価されてほしいアーティストのひとりである。



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