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高校バスケ観戦日記 〜ベスト16,32,64の戦い〜

どうも、シモンです。

先日の記事ではベスト8入りを目指す都立高校に注目している!というお話をしました。

今日は強豪校の座を虎視眈々と狙うベスト16〜64の戦いの魅力を伝えたいと思います。


毎年勢力図が目まぐるしく変わる東京では様々な見どころがあるのですが、今日は2つに絞ってお話します。


まず1つ目の魅力は『番狂わせが観れる』ところです。

ごく稀にあることなのですが、いつもベスト8入りする強豪校がトーナメントでこつ然と姿を消すときがあります。
それはベスト16~64、はたまた1回戦2回戦の戦いで惜しくも敗れてしまったからなのです。

「まさかあの高校が負けるなんて!」
「なかなか聞かない高校が勝ち上がってきた!」
と思うとなんだかワクワクしてきませんか?
ごく稀にある『番狂わせ』こそが魅力の1つです。

近年にあった一番印象深い「番狂わせ」は2017年の関東大会予選で起こりました。まずは過去5年の東京都関東大会予選の優勝校をご覧ください。
2018年 八王子学園八王子
2017年 実践学園
2016年 八王子学園八王子
2015年 八王子学園八王子
2014年 八王子学園八王子

2017年だけ「あれ?」と思うかもしれません。
では2位~4位を見てみましょう。
2位 専修大付属
3位 日本学園
4位 日大豊山

これを見て私は「うーん、ベスト4決めで負けてしまったか」
と思ったのですが、、、

5位 成立学園
6位 東洋大京北
7位 國學院久我山
8位 都石神井

なんとベスト8入りすら逃していたのでした。そう、ベスト16の戦いで「番狂わせ」があったのです。

番狂わせを起こしたのはなんと、都立高校の都石神井。
都立高校の名門校ではありますが、まさかディフェンディングチャンピオンの八王子高校を倒すとは、、、

激闘の試合結果はご覧の通りです。
都石神井-八王子学園
1Q 18-18
2Q 15-13
3Q 21-21
4Q 28-29
結果 82-81

試合は終始接戦だったようで最後は都石神井のブザービーターシュートが決まり劇的な勝利を飾りました。(観に行きたかった。泣)

勝利の瞬間はYouTubeにも載っていますのでもし興味があればご覧ください。(タイトル:高校バスケ 都立石神井高校 観客総立ち 興奮必須)

「番狂わせ」はいつも私(たち)をわくわくさせます。


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次にもうひとつの魅力について語りたいと思います。

それは「"試合の波"は観ていて楽しい」ところです。

スポーツに大事な要素として「心・技・体」という3つの要素があります。この3つの要素がかみ合ったとき、チームは「波」に乗り、一方でかみ合わなくなった時「波」が去っていくのです。

バスケの試合ではこの「波」が必ず両チームに訪れ、これをしっかりとものにしたチームが勝利すると考えています。
バスケ界ではよく20点差以上点差を開かせてはいけない、と言われています。この20点というのが、「波」に乗った時に逆転できるぎりぎりの差だからです。


最近あった試合では、静岡県のウインターカップ予選準決勝の
浜松開誠館 VS 藤枝明誠 の試合が印象的でした。
(東京の大会で良い例がなくすみません。)

試合前の評判では実力はほぼ同等との噂でしたが、試合開始直後から終始藤枝明誠ペースで進んでいきました。浜松開誠館にとって痛かったのはエースの不在(受験?)でした。1Q10分で計4Q(40分)行われる試合は3Qまで終えて、

浜松開誠館 49 -68 藤枝明誠

藤枝明成が19点リードしていました。しかし、例の「逆転できるボーダーの20点」は超えておらず、ひと「波」来れば逆転できるぎりぎりの差でもありました。
そこへちょうど浜松開誠館のエースの選手が合流、流れが一気に変わりました。

浜松開誠館に大きな波が来たのです。藤枝明成は今までうまくいっていたプレーが噛み合わず、気持ち的な焦りがどんどん積もっていく一方で、浜松開誠館は今までの試合展開が嘘かのように好プレーを連発、打ったシュートが全部入るような感覚だったのではないかと思います。

最終4Qだけでみるとこのスコア!
浜松開誠館 43 -10 藤枝明誠

試合結果
浜松開誠館 92 - 78 藤枝明誠

浜松開誠館は30分間耐えてようやく来た「波」に乗り、ラストの10分で大逆転の離れ業を魅せたのでした。


これは静岡県の話でしたが、東京でこのような試合が最もよく見れるのがベスト16,32,64の戦いです。
言葉だけでは全然説明しきれないのですが、もし運よくそのような試合を観れたときは、その後1週間は試合の興奮から覚めないほどです。

そんな魅力こそが「"試合の波"は観ていて楽しい」という感情をわき起こすのかもしれません。



それではまた!

関東大会2019の記事はこちら






今後の創作活動に活かしたいと思います!