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【ネタバレ有・横浜感想】森山直太朗ファンクラブツアー2020「十度目の正直」

初日、横浜ベイホールに参加。最っ高に良かった。久々見たなこんな面白いの。

なにが面白いって直太朗氏よ、なぜ急に股間が気になったのさ。曲間、椅子に座っておしゃべり中、おもむろに自らの股らへんを覗き込んで人差し指でそのあたり弧を描き、「みんななんかここ見てる?俺のここなんかある?ん?俺のこのへん、ライブしてる?」と客席に問い出した。

わあ、意味不明\(^o^)/

実際本当に視線を感じたにしても、こんなスペシャルトークにできるの直太朗さんだけだよ。

次の曲「金色の空」。私の好きな曲。直太朗さんも小休止期間にできた思い入れのあるお気に入りの曲と言って大事そうに歌い始めるんだけど、もう私は股のくだりで時間止まっちゃって「は???股??聞き間違い?え、見間違い??」と頭の中疑問符でいっぱい。じっくりとツボに入っていってしまい、曲すっ飛んだ(笑)

これぞライブ。そのときその場にしかないもの。こんな意味不明な人が生きてるんだからなんとかなると軽く勇気づけられる。「金色の空」聞くたびライトブルーのおズボン履いた直太朗さんの股を思い浮かべる新たな記憶が加わった。

股間に置いてけぼりにされた私に反し、直太朗さんはふつうに上手いこと歌うから敵わぬ。前から楽器がそのまま声になった人みたいだなと常々思っていた。ピッコロとか、フルート、ソプラノサックスは絶対入ってる。いやー前世オーケストラでいいよね?

「群青」や「手紙」、特に「手紙」は要所要所でアカペラで歌ってくれる。股間をどうにか脇に置いて聴き惚れる。無条件で涙が出てくる。

あともういっこ笑ったのは私含めお客さんが指パッチンできない人多数、直太朗氏がノリたいようにノらせてあげられなかったこと。ごめんなー!生まれてこの方指パッチンできたことない!歌手ってみんな当たり前にできちゃう感じずるい(笑)

総じてあんまりよかったんで、チケット代これだけでいいんですか??と不安に。投げ銭制ならあと5000円は払った。せめてもの気持ちで買う予定なかったグッズを購入いたしました。

宮部みゆきさんの小説で「なにかひとつでも支えがあったら、あの子もあの子でその存在に気づくことができたならこんな悲劇に発展しなかったろうに。」なんて台詞を読んだような気がする。何かひとつでも、のひとつが私にとって間違いなく直太朗さん。

ただ、歌手はあくまで歌手で、実際に具体的には解決にきてくれないし、方法も教えてくれない。歌詞に答えは書いていない。それがもどかしかったこともあったが、今はそれがよい。

「人間の森を抜けて」の映画感想を書いたらまるで直太朗さんへのプロポーズだなと自分で思った。

人生のパートナーじゃないか。私はどうやら一般的な人に比べて人との距離を物理的にも精神的にもとらないと疲れやすいらしい。直太朗さんなら例えばジャンボリーの会員にならないのとか、逐一メディア情報チェックしないのとか。好きで好きで大好きだけど決して向こうからこっちに近寄ってこないから好きなんだなあ。

居心地のよい関係。

当たり前みたいにいつも歌が上手い。現状維持でいっかと活動しても不思議じゃないのに、高い山を登っているんだなと尊敬。私も頑張ろーーー。


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