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【ミュージカル講座 2】ウエスト・サイド・ストーリー

どーも!
ミュージカルオタクのDAISUKEです。


さて、第2回目に紹介する作品は不朽の名作「ウエスト・サイド・ストーリー」です!

ウエストサイド物語
West Side Story


作曲:レナード・バーンスタイン
作詞:スティーブン・ソンドハイム
脚本:アーサー・ローレンツ
演出&振付:ジェローム・ロビンズ

コロナで中止になったものの、本作は2019年から2020年にかけて「IHIステージアラウンド東京」という客席が360°回転する劇場にてロングラン予定でしたね。

ブロードウェイでも去年、リバイバル公演がオープンしています。(今は休業中)
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超有名作品ですが、一応あらすじをさらっておきましょう。


あらすじ

ざっくり言ってしまえば、「ロミオとジュリエット」の現代ニューヨーク版。

ポーランド系の“ジェット団”とプエルトリコ系の“シャーク団”がお互い縄張り争いをしている。シロクロつけるため、決闘をすることになった双方は代表格を選出する。ジェット団のリーダー・リフはかつてのリーダーであり、親友のトニーにお願いするが、トニーはもう不良グループからは足を洗っている。しかし親友の頼みを断れず、その夜、両グループが揃うパーティーに参加する。そこでトニーは敵対するシャーク団のリーダーの妹・マリアに出会い、両者は恋に落ちる。トニーは、会場を去った彼女の後を追い、上階にマリアを発見。これが有名なバルコニーのシーンである。一方、両グループは一触即発、まさに決闘を始めようとしている。マリアはトニーにこれを止めさせるよう頼み、トニーはその場へ駆けつける。彼が仲裁に入ったところ、シャーク団のリーダー・ベルナルドが隙を突いてリフをナイフで刺し、逆上したトニーはベルナルドを刺し返してしまう…

逃げたトニーはマリアと共に旅立とうとし、荷物をまとめる。そこへ「マリアは元婚約者のチノに殺された」という誤報を聞き、自分も殺せと路上で叫び、自暴自棄になる。トニーはチノを探す途中マリアを見つけ、駆け寄ろうとした間際、チノの銃弾がトニーを捕らえ、帰らぬ人となる。マリアはチノの銃を取り上げ、発砲しようとするが、愛する人の亡骸の前に泣き崩れる。その場に駆けつけた両グループは歩み寄り、共にトニーの遺体を運び出す。


作品概要

初演は1957年。
ブロードウェイの伝説となった作曲・作詞家スティーブン・ソンドハイムのデビュー作品です。

今となっては、彼は天才作曲家として有名作品(スウィニー・トッドやイントゥ・ザ・ウッズ等)を数々生み出していますが、デビューは作詞家としてだったんですね。

実はこの時も作詞・作曲両方やりたかったみたいでしたが、初めはまだ作曲はやらせてもらえなかったんだそうです…。

しかしながら名曲揃いです。「マリア」「トゥナイト」「アメリカ」などなど…
ミュージカルを知らない人でも一度は聞いたことあるんじゃないでしょうか。


あと、これは面白い逸話なんですが、
WSSって実は当初、「イースト・サイド・ストーリー」になる予定だったんです!!笑

はじめは不良グループの抗争設定は変わらずですが、ユダヤ人の青年とカトリックの娘の恋を描く構想だったそうです。

しかし、クリエイティブチームが多忙の人が多く、どんどん制作が遅れていくにつれてNYの社会情勢も変わり、プエルトリコ系の移民が急増してトラブルが多発していたウエストサイドに舞台を移したことで、今の形になったんですね。

やっぱり海外のアーティストにとっては、社会情勢や現代のトレンドってすごく大切にする事の一つなんですねー。


魅力

ダンスミュージカルと言えば?と聞かれれば必ず答えの中の一つに上がるほど、振付が超有名!

実は“公認振付師”というポジションもあるほど、その振付は後世に正確に伝わってきているのです。
(フォッシーとかも公認振付師いる!) 

ちなみにブロードウェイのリバイバル版は新しい振付家(コンテの振付家)が起用されてるのです!どんな振りになるんだろう🤔 楽しみですね‼️


記録・受賞歴

日本では今回のIHIロングラン公演に加え、宝塚、劇団四季、ジャニーズが上演しています。

僕は四季とIHIのバージョンを見ましたが、話わかってるのにいつもチノが発砲するとこでビックリするんですよ…笑 

IHIのトゥナイトの演出がすごい好きだったなー!めっちゃ揺れてたからやってる方は大変なんだろうけど😅笑


今となっては「不朽の名作」と呼ばれるWSSですが、実は公開されたばかりの当時、それほど評価を得られなかったのです。。。

というのも、ミュージカルはもともと『ミュージカル・コメディ』から来ていたので、主人公が最後死ぬなんて悲劇は親しまれていなかったのです…。

そのため公演も732回(それでも日本人の感覚では多いw)、トニー賞も振付と舞台美術のみの受賞となりました。

ちなみにこの年の作品賞は「マイ・フェア・レディ」でした。
その他、50年代は「サウンド・オブ・ミュージック」「ザ・ミュージックマン」「ジプシー」「くたばれヤンキース」「パジャマ・ゲーム」など、多くの名作が生まれた年代なのです!!✨✨

今年の12月には、スピルバーグ監督でリメイク版の映画が公開予定ですね!

楽しみだなぁー‼️‼️


では、今回はこの辺で👋

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