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【ミュージカル講座 7】レント

こんにちは~~
ミュージカルオタクのDAISUKEですっ🤓


さて、今回はロックミュージカルの伝説「レント」を題材にしましょう🎵





レント / RENT


作曲・作詞・脚本 ジョナサン・ラーソン
演出 マイケル・グリーフ
振付 マーリス・ヤービー


近年、最も成功したロックミュージカルの1つ🎶🎸🎤

本作は若者を中心に、世界中に多くのファンを抱えております!!

2005年には舞台版のオリジナルキャスト6人が出演する映画版が作られ、話題になりましたね👏


あらすじ

シンガーソングライターのロジャーと映像作家のマークは、家賃を滞納しているため、電気を止められたロフトの部屋に引きこもっている。彼らの親友、トムは帰り道の途中、暴漢に襲われ酷めにあったが、ストリートドラマーのエンジェルが介抱してくれ、2人はホモカップルとなる。かつてロジャーとマークと共に暮らす仲だったベニーは、今や成金となり2人が暮らすアパートの家主になっている。ベニーはアパートの近くに芸術スタジオを建設しようとし、付近のホームレス達を追い払おうとするも、パフォーマンスアーティストのモーリーンは抗議のライブパフォーマンスをし、マークはその様子をカメラにおさめる。モーリーンは最近別れたばかりのマークの元恋人で、今は弁護士のジョアンヌとレズカップルである。ロジャーらと同じアパートに住むダンサーのミミはロジャーに気があるが、ロジャーは元恋人をHIVで亡くし、自分も感染していることからその気になれない。しかし、ミミもHIV感染者であると打ち明け、やがて2人は恋仲となる。

時は流れ、各カップルの関係が危うくなってくる。自由奔放なモーリーンは堅実なジョアンヌと口論ばかり、エンジェルはHIVの病状が悪化し、衰退していく。ロジャーはミミがドラッグ常習者でベニーの元恋人だった事が気に食わない。マークは芸術性と商業主義の間で揺れる。そしてついにエンジェルは息を引き取ってしまい、行方をくらましていたミミは衰弱しきった状態で見つかる…



作品概要

プッチーニのオペラ「ラ・ボエーム」を現代のニューヨークに置き換え、若き無名のアーティストたち(ボヘミアン)の日常を描いた作品💡

本作はとにかく現代のNYの社会情勢が細部に渡って反映されているのです!

主要人物のうち、4人がHIV感染者、 2組のカップルは同性愛だし、ドラッグ常習者やホームレス問題など、日本人にはあまり馴染みがないかもしれませんが、当時のNYの若者には絶大な人気を誇っていました👏

オンブロードウェイでの初演は1996年。
20年以上経った今でも、その人気はまったく衰えていません‼️

また、自身の才能への不安や反骨精神、芸術性と商業性のギャップなど、現代の若手アーティストにも通じる悩みや葛藤も描かれていることも、多くの支持を集める理由の1つですね🤩

本作の作者、ラーソンはこういった要素を自身の経験から本作に取り入れました。

彼の大親友はゲイでHIV感染者だったり、実際にHIVで友人を亡くしていたり、恋人をレズビアンに取られた事まで!🙄 

さらに、制作を開始した当時は29歳だったので、きっと自身も若いアーティストとして苦労した事を、作品に反映させたのかもしれませんね😆✨



数々の伝説

7年もの制作期間を経て、プロダクションはオフブロードウェイからスタートします。

その間にラーソンが作曲した曲は、なんと約300曲‼️‼️

そのうち使われた曲は42曲ですが、それでも*サングスルーではないミュージカルは平均15〜25曲ですので、普通のミュージカルとしては異例の曲の多さです😂

オフブロードウェイでは大成功を収め、幕が上がったわずか3ヶ月後にはオンブロードウェイへ昇進✨✨

その際、ワークショップ時から共に作品を作り上げてきた主要キャストを全員登用し、プロモーション関係で入れ替わりの激しいオンブロードウェイ界では、大変珍しいケースとなっているのです😲‼️

(※サングスルーとは全編が歌だけで構成されているミュージカルのこと)


その他、多くの伝説を持つ本作ですが、やはり1番の伝説は作者、ラーソンの死ですね。

オフブロードウェイ公演のプレビュー初日の前日、自身の作品が世の中に出る日を目前にして、大動脈瘤破裂のため、若干35歳という若さで、帰らぬ人となってしまいました。

プレビュー初日は急遽、キャスト全員が舞台上横1列に並び、歌や台詞をそのまま読み上げるリーディング形式になり、追悼公演となりました。

カーテンコール時に観客席から「Thank you, Jonathan Larson」と声が上がり、その場にいた誰もがその言葉を口にして、鳴り止まない拍手が作者に贈られました。

今でも「Thank you, Jonathan Larson」という言葉はカーテンコール時に舞台上に投影される伝統になっています。

作者の劇的な死も、本作がオンブロードウェイで大ヒットとなった要素に大きく関係していますね。



記録・受賞歴

1996〜2007年までのロングランで、公演数は5123回のメガヒット‼️

トニー賞では10部門ノミネート、作品・楽曲賞含めた4部門で受賞した上に、ピューリッツァー賞の戯曲賞まで受賞しました✨


日本での初演は1998年。
2012年にはオリジナルの演出家、マイケル・グリーフによって、新演出バージョンがお披露目👏

現在でも東宝制作で繰り返し上演されている人気作品ですね🎶

僕は日本キャストで2回、あとはブロードウェイの映像版で見ましたが…やっぱりブロードウェイの生で見てみたかったぁ…😭



では、今回はこの辺で👍

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