※ネタバレあり 前編 ZORN 「無題」at 横浜アリーナ
2021年9月12日、横浜アリーナにて開催されたZORNのワンマンライブ「無題」へ参戦してきました。
セットリストでプレイリストを組んでそれを聴きながらこの記事を書いています。
先日の某フェスのニュースの関係でヒップホップシーンへの逆風が吹いている中開催されたワンマンライブ。
横浜アリーナという大規模な会場のため、ライブの内容と並行して感染症対策にも大きな注目が集まっていたと思います。
先に述べておきますと、今公演は感染症対策は徹底されており非常に安心してライブを楽しむことが出来ました。コロナ禍において、またヒップホップシーンにおいて一つの成功例を示した公演となったのではないでしょうか。
さて、実際の公演を振り返っていきたいと思います。
1曲目は最新作"925"からの"LOST"
ステージの幕が降りたまま聴こえてくるZORNのラップ。ライブのイントロに相応しい始まり。
曲の最後のリリックの「俺はここだ 当てろ照明」に呼応して、ZORNにあたるスポットライト。格好良い瞬間でした。
その流れのまま2曲目の"Keep It Real"、3曲目の"Bars Wars"へと流れ込んでいきます。3曲目では拡声器も使ったパフォーマンス。痺れました。
映像もフルに駆使し、会場どこからでも存分に楽しむことができるよう工夫されていました。
4曲目は"Shinkoiwa"
横浜アリーナで流れる新小岩の映像。
5曲目もアルバム"新小岩"から"No Pain, No Gain"
アナーキーの登場は無くZORNパートのみ。
DJ TATSUKIの巧みなミックスに引っ張られそのまま6曲目の"百千万"へ。
「俺が葛飾のリヴァイ兵長」のパンチラインを合図に、スクリーンには調査兵団の服を着たZORNのアニメーション。
そのアニメーションをバックに7曲目は"Kill'Em All"。アニメーションと曲のテーマが抜群の連動。
8曲目は、パラリンピックに向けて提供した"wonder infinity"
"曲が終わり、Life Storyのインストが流れる中ZORNのMCが始まります。
感染症対策への本人からのお願い。
公演名の話へと移り、本人としては当初格好良い四文字熟語にしたかったとのこと。
しかし、一刀両断、一球入魂、幻影旅団ぐらいしか思い付かずそのまま〆切が来てしまい仮タイトルの「無題」となったそう。
幻影旅団には心の中で爆笑しました(笑)
ただここでZORNから驚きの発表があります。
公演名を「汚名返上」へと変更するとのアナウンス。
会場中が拍手で沸きます。おそらく大半のオーディエンスがその意図を一瞬で汲んだのだと思います。
それが、先日の某フェスの件をきっかけに世間に持たれてしまったヒップホップへの悪いイメージを文字通り返上するぞというメッセージだということに。
オーディエンス全体にこの瞬間さらに一体感が生まれたと思います。そういう空気感でした。
MCは終わり、そのまま"Life Story"のラップへ。筆者がとても大好きな曲なのでめちゃくちゃ嬉しかったです。BOSSの登場は無く曲は終わりました。
この時私は思いました。
先ほどの"No Pain, No Gain"に引き続きこの曲でも客演の登場が無いということは、今日はもしかしてZORN1人でやり切るつもりではないのかと。
武道館の時が多くの客演を招いての公演でしたから、今公演を1人で挑むのはすっと腑に落ちました。
次曲"Walk This Way"でもAKLOの登場は無かったので確信に変わりました。
"Don't Look Back"、"Saves Me"と続き、ここで一度10分間ほどの換気タイム。
※中編へ続きます。
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