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新・オーディオ入門166 測定器編 テスター2

『オーディオはよくわからないけど良い音で音楽を聴きたい』、『オーディオ歴は長いけどこれは知らなかった!』というお話を聴くことがあります。 新オーディオ入門はオーディオの基礎についてエンジニアの視点から初心者の方にも判りやすく解説していくものです。 タイトルは私が10代の時に愛読した『オーディオ入門』から拝借しました。 私がオーディオに携わることになったきっかけの本です。 とても判りやすく説明されていて、手元に置いて辞書のように使っていました。 『新・オーディオ入門』はその現代版となれるよう書き進めたいと思います。

『テスター1』の続きです。

● 使用しないときはOFFまたは最も高い電圧を測るポジションに
OFFのポジションがあるアナログテスターは使用しないときは必ずOFFのポジションにしておきます。 アナログテスターの中には保護回路を搭載したタイプもあります。 そういったテスターは保護回路用の電池が入っていますので使用しないときは保護回路の電源を切るためにOFFのポジションにしておきます。 OFFのポジションがないアナログテスターを使用しないときは直流電圧の最も電圧の高いポジションにしておきます。 これは次回使用する際に慌てていてポジションの選択を忘れてしまってもテスターにとって最も被害が少なくなるポジションだからです。

● 振動を与えない
アナログテスターに使用されているメーターは大変デリケートです。 叩いたり、落としたりしてはいけません。 針の動きが悪い時に振動を与える方がありますが、おすすめできません。

● 使わない端子にはテープ貼る
テストリードを差し込むバナナ端子が複数あることがあります。 特別な時に使用する端子で、日常的に使用することはありません。このような端子はセロテープを貼り、使用できないようにしておくと良いでしょう。 テストリードを間違えて接続することもなくなりますし、 いざ使用しなくてはいけないときにホコリやサビで使用できないということも防ぐことができます。

● 抵抗はレンジを変えたら必ずゼロ点を合わせる
アナログテスターには抵抗計として使用する場合にゼロ点を合わせるツマミがあります。 使用前にテストリードを短絡させてゼロオームになるように調整します。この作業は1回しか行わない方が多いと思いますが、 抵抗計のレンジを変更すると僅かにゼロオームもずれてきます。レンジを変えたら必ずゼロ点を合わせ直す必要があります。

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