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新・オーディオ入門43 オーディオ用ケーブルの種類 vol.2

『オーディオはよくわからないけど良い音で音楽を聴きたい』、『オーディオ歴は長いけどこれは知らなかった!』というお話を聴くことがあります。 新オーディオ入門はオーディオの基礎について初心者の方にも判りやすく解説していくものです。 タイトルは私が10代の時に愛読した『オーディオ入門』から拝借しました。 私がオーディオに携わることになったきっかけの本です。 とても判りやすく説明されていて、手元に置いて辞書のように使っていました。 『新オーディオ入門』はその現代版となれるよう書き進めたいと思います。

● HDMIケーブル
映像と音声の両方を1本のケーブルで伝送することが可能なケーブルです。ハイレゾにも対応しており、今後デジタルケーブルの主役になることが予想されます。HDMIの信号は非常に周波数の高い高周波信号です。ケーブルの長さが3mを超えるような場合は注意が必要です。また、ケーブルを継ぎ足して使用するのも高周波信号が減衰するのでおすすめできません。最近は高価なHDMIケーブルも販売されていますが、素材や見た目よりも高周波特性が良いものを選ぶことが大切です。

● 電源ケーブル
IEC規格のACインレットの端子があるオーディオ機器に使用します。アース端子付きの3Pのプラグが使用されていることが多いのですが、日本で使用する場合2Pが基本で、機器はそのように設計されています。日本でアースをとって使用するとノイズが混入することがあるので注意が必要です。多くの方はアースをとると音質が向上すると考えられているようですが、アースはノイズが気になる場合にしかなく接続するもので、アースなしで問題がなければアースは接続しないことをおすすめします。

● ヘッドホンケーブル
最近は有線のヘッドホンも減りましたが、ヘッドホンケーブルが交換できるモデルが増えてきたのは喜ばしいことです。かつてのヘッドホンケーブルは無駄に長いものでしたが、持ち歩くメディアプレーヤーに使用するのであれば50cm程度の方が扱いやすく、音質も向上します。また、現在では3.5mmのステレオミニプラグを使用するのが標準的ですが、業務用では6.3mmステレオフォーンプラグが使われているものも多く、3.5mmから6.3mmへの変換アダプターが使用されますが、このアダプターは高音質とは言えません。むしろ、3.5mmのステレオミニプラグと、6.3mmステレオフォーンプラグの2種のケーブルを使い分けた方が高音質でお楽しみいただけます。