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新・オーディオ入門117 『2023.12.31 オーディオアクセサリーを詰め込んだRaicho7acc vol.3』の用語解説

『オーディオはよくわからないけど良い音で音楽を聴きたい』、『オーディオ歴は長いけどこれは知らなかった!』というお話を聴くことがあります。 新オーディオ入門はオーディオの基礎についてエンジニアの視点から初心者の方にも判りやすく解説していくものです。 タイトルは私が10代の時に愛読した『オーディオ入門』から拝借しました。 私がオーディオに携わることになったきっかけの本です。 とても判りやすく説明されていて、手元に置いて辞書のように使っていました。 『新・オーディオ入門』はその現代版となれるよう書き進めたいと思います。

noteに投稿をはじめて3ケ月半ほどになりますが、先日アクセス数が1万を超えました。ありがとうございます。10年以上続けているムジカ公式ブログ MUSICA Official weblog (goo.ne.jp)では600万を超えています。今後も両ブログとも毎日更新していきたいと考えています。よろしくお願い申し上げます。

これまで書いてきた新・オーディオ入門の記事の中から解説が必要な用語を取り上げています。

● 『クラシック用』『JAZZ用』
1980年代までのパワーアンプには2種のスピーカーを切り替える機能がありました。 『クラシック用』『JAZZ用』のように2種のスピーカーを切り替えて楽しむオーディオファンも多かったように思います。 クラシックはイギリスのタンノイ、JAZZはアメリカのJBLというのが定番でした。 その後、本当に良いスピーカーであればどのようなジャンルであっても良い音のはず。 2種のスピーカーを切り替えて再生できるようにしても、どちらも中途半端な音になってしまう・・・という考え方が広がり、 スピーカーセレクターは無くなってしまいました。 しかし、周波数特性ですら可聴帯域である20Hz~20000Hzを完全に再生することができない現代の技術力で 『どのようなジャンルであっても良い音のスピーカー』などというものの実現はまだまだ先のお話でしょう。 また、楽器によってはジャンルによってパーツの一部を変更することがあります。 例えば、テナーサックスのマウスピースは、吹奏楽ではセルマー、JAZZではリンクが定番です。 楽器ですらジャンルによる変化が認められているのですから音楽を再生するスピーカーに認めないというのはおかしな話です。

● 『シンプル・イズ・ベスト』
『接点によって音質劣化する』ので接点は少ない方がよい・・・という『シンプル・イズ・ベスト』の考え方も現代では古い考え方になってしまいました。 この考え方が広がったのは1980年代初頭だったと思います。 40年間でコネクション技術は進歩しました。接触抵抗、経年変化のほか、すべての電気特性が向上しています。 ムジカでは、自社のオーディオコンポーネントに使用されている一般的なプレス仕上げにニッケルメッキのRCAジャックを、 真鍮削り出しにロジウムメッキのRCAジャックに交換するカスタマイズを行っています。 ブラインドテストを行っても『接点によって音質劣化する』ことを感じることができないクオリティのRCAジャックが存在するのも事実です。

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