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新・オーディオ入門42 オーディオ用ケーブルの種類 vol.1

『オーディオはよくわからないけど良い音で音楽を聴きたい』、『オーディオ歴は長いけどこれは知らなかった!』というお話を聴くことがあります。 新オーディオ入門はオーディオの基礎について初心者の方にも判りやすく解説していくものです。 タイトルは私が10代の時に愛読した『オーディオ入門』から拝借しました。 私がオーディオに携わることになったきっかけの本です。 とても判りやすく説明されていて、手元に置いて辞書のように使っていました。 『新・オーディオ入門』はその現代版となれるよう書き進めたいと思います。

オーディオを楽しむためには多くのケーブルの中から最適なケーブルを選択する必要があります。

● スピーカーケーブル
パワーアンプまたはプリメインアンプとスピーカーを接続します。多くは切り売りといって必要な長さだけ購入し自分で先端の処理を行います。単にシース(ビニールの皮)を剥いて挟み込むだけでも音はでますが、当社ではバナナプラグをおすすめしています。取り付けに特殊な工具を必要としません。誤って電線が外れたり、短絡したりすることが少なく、低接触抵抗で接続できて、外すときは簡単に外すことができ便利です。

● ピンケーブル
戦前に米RCA社が開発したためRCAケーブルと呼ばれることもあります。CDプレーヤーとプリアンプ間やプリアンプとパワーアンプ間等多くの接続箇所でピンケーブルを使用します。ピンケーブルは完成品で販売されており使用する箇所の長さを測って購入します。3m以下の長さであれば神経質になることなく、どんなケーブルでも使用可能です。ノイズには弱いので注意が必要です。

● バランスケーブル
ピンケーブルと同様のラインレベルの信号の伝送に使用します。かつては業務用のケーブルでしたが現在は民生機にも使用されています。バランスケーブルはノイズに強いため5mを超えるような長距離伝送も可能です。逆に短い距離ではその良さを発揮することができません。3m以下の場合はピンケーブルをおすすめします。

● デジタルケーブル
USBケーブルやデジタル同軸ケーブル、光ケーブル等があります。これらは価格による音質の変化は比較的少なく、その選択はラフでもよいのですが、古いデジタルケーブルや長いデジタルケーブルは音質どうこうではなく、使用できる・できないがはっきりしています。