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新・オーディオ入門109 用語解説編 『2023.12.7 音楽再生用パソコン』の用語解説

『オーディオはよくわからないけど良い音で音楽を聴きたい』、『オーディオ歴は長いけどこれは知らなかった!』というお話を聴くことがあります。 新オーディオ入門はオーディオの基礎についてエンジニアの視点から初心者の方にも判りやすく解説していくものです。 タイトルは私が10代の時に愛読した『オーディオ入門』から拝借しました。 私がオーディオに携わることになったきっかけの本です。 とても判りやすく説明されていて、手元に置いて辞書のように使っていました。 『新・オーディオ入門』はその現代版となれるよう書き進めたいと思います。

これまで書いてきた新・オーディオ入門の記事の中から解説が必要な用語を取り上げています。

● WAV
Waveform Audio File Formatの略で、 Windows初期のPCもOSも未熟だった時代に高音質で 音声データを記録するためのフォーマットでした。 非圧縮のPCM形式で音声データを記録方式としては最も単純。 そのため処理速度の遅い当時のPCでも再生可能でしたが、 音声データの記録に徹しているため、 作曲家や発売年といった曲の詳細情報やジャケットの画像を埋め込むことはできません。 PCが高性能になった現在ではその必要性をあまり感じないフォーマットです。

● FLAC
Free Lossless Audio Codecの略で、リニアPCM形式を可逆圧縮フォーマットです。 つまり、WAVを音質の劣化なく圧縮したフォーマットです。 ハイレゾ音源に対応し、曲の詳細情報やジャケットの画像を埋め込むことも可能です。 ハイレゾ音源では標準的なフォーマットになっています。

● MP3
大容量メモリーが高価だった当時に 音声データをいかに小さな容量で保存するかという観点から開発されたフォーマットです。 また、曲の詳細情報やジャケットの画像を埋め込むことも可能で、 ミュージックプレーヤーでは標準的なフォーマットになっています。 音質はFLACには及びませんが、近年、MP3デコーダー(変換器)がよくなり、 かなり高音質になりました。

● MP4
動画を保存するためのフォーマットで、音声データ部分は多くの形式が使用されていますが、 その大半はMP3です。

● TV BOX
テレビで動画ファイルを再生したり、YouTubeを閲覧するためのこがたのメディアプレーヤーです。 USBメモリー上に保存したFLAC等のハイレゾ音源の再生も可能です。数万円と比較的安価なため今後普及していくと思われます。

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