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新・オーディオ入門188 コンセプト編 ムジカのその他の取り組み1

『オーディオはよくわからないけど良い音で音楽を聴きたい』、『オーディオ歴は長いけどこれは知らなかった!』というお話を聴くことがあります。 新オーディオ入門はオーディオの基礎についてエンジニアの視点から初心者の方にも判りやすく解説していくものです。 タイトルは私が10代の時に愛読した『オーディオ入門』から拝借しました。 私がオーディオに携わることになったきっかけの本です。 とても判りやすく説明されていて、手元に置いて辞書のように使っていました。 『新・オーディオ入門』はその現代版となれるよう書き進めたいと思います。

ここではその他のムジカの取り組みの一部をご紹介します。

● 独立系メーカーならではの自由度の高い動き
ムジカは既存のどのオーディオグループにも属さない独立系のメーカーです。 ムジカでは現在、月産50台~200台の生産体制を維持しています。 月産数台というメーカーであれば、独立系のメーカーはありますが、 ある程度の生産能力をもつ独立系のメーカーというのは少ないと思います。 大手メーカーや大手に関連するメーカーは色々なしがらみが多く、意思決定にも時間がかかります。 ムジカでは先日2種のグラフィックイコライザーを新製品として発売しましたが、 1980~90年代のグラフィックイコライザーの盛衰を経験してきた世代がメーカーを運営に多くいると慎重な意見が多く出ることでしょう。 また、ムジカは3種のスーパーツィーターを販売していますが、系列にスピーカー製造部門があればまず反対にあう製品だと思います。 ムジカでは面白そうなものはどんどん製品化していこうという社風です。 大手メーカーが良い製品を開発してもしがらみによって製品化できないというのは良く聴く話で本当に残念です。

● 積極的なOEM
ムジカが他の企業に先行している技術はアナログ増幅回路技術とノイズ対策関連技術、高周波関連技術です。 こういった技術を生かし、ムジカでは他の企業のOEM生産を行うことがあります。 OEMとは相手先ブランドによる生産を意味します。 A社から電子機器の開発・設計・生産の依頼があれば、ムジカで開発・設計・生産を担当し、 A社のロゴを印刷しA社が販売を担当します。 OEM生産では、ムジカが開発・設計・生産を行ったことを公表する場合としない場合があります。 公表している例としては、業務用音響機器としてFOOL'S GOLD社の電源関連機器の開発・設計・生産を行っており 多くのスタジオやコンサート会場で使用されています。 サカナクションのツアーにはムジカが開発・設計・生産を行った機器が使用されている画像も公開されています。

ムジカ公式ウェブサイトでは連載中の『新・オーディオ入門』のすべての記事の他、製品情報やイベント・勉強会の情報もご覧いただけます。