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新・オーディオ入門152 図面編 回路図5

『オーディオはよくわからないけど良い音で音楽を聴きたい』、『オーディオ歴は長いけどこれは知らなかった!』というお話を聴くことがあります。 新オーディオ入門はオーディオの基礎についてエンジニアの視点から初心者の方にも判りやすく解説していくものです。 タイトルは私が10代の時に愛読した『オーディオ入門』から拝借しました。 私がオーディオに携わることになったきっかけの本です。 とても判りやすく説明されていて、手元に置いて辞書のように使っていました。 『新・オーディオ入門』はその現代版となれるよう書き進めたいと思います。

● トランジスター
トランジスターにはNPN型とPNP型があり、記号が異なります。電流の流れ方が逆になるだけで動作そのものは同じです。 電極は3つあり、B(ベース)、C(コレクター)、E(エミッター)と呼びます。 小型のものから大型で大容量のものまであり、ローノイズタイプやhfeの高いもの、 耐圧が高いもの等、あらゆるトランジスターがラインナップされています。 NPN型とPNP型を組み合わせることでプッシュプル回路と呼ばれる高効率で低歪の増幅回路を形成することが可能です。

● JFET
FETはField effect transistorの略で電界効果トランジスタを意味します。 FETにはNch型とPch型があり、記号が異なります。電流の流れ方が逆になるだけで動作そのものは同じです。 電極は3つあり、G(ゲート)、D(ドレイン)、S(ソース)と呼びます。 現在は小型のものが多くラインナップされています。 Nch型とPch型を組み合わせることでプッシュプル回路と呼ばれる高効率で低歪の増幅回路を形成することが可能です。

● MOSFET
MOSFETはmetal-oxide-semiconductor FETの略で金属酸化膜半導体電界効果トランジスタを意味します。 FETの一種です。MOSFETにはNch型とPch型があり、記号が異なります。電流の流れ方が逆になるだけで動作そのものは同じです。 電極は3つあり、G(ゲート)、D(ドレイン)、S(ソース)と呼びます。MOSFETは大電力用のものが多くラインナップされています。 Nch型とPch型を組み合わせることでプッシュプル回路と呼ばれる高効率で低歪の増幅回路を形成することが可能です。

● SCR
SCRはサイリスタとも呼ばれ、NPN型とPNP型トランジスターを組み合わせたものです。 電極は3つあり、G(ゲート)、A(アノード)、K(カソード)と呼びます。電源回路等の大電力のスイッチングに用いられています。

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