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新・オーディオ入門186 コンセプト編 合理的且つ趣味的なコンポーネント2

『オーディオはよくわからないけど良い音で音楽を聴きたい』、『オーディオ歴は長いけどこれは知らなかった!』というお話を聴くことがあります。 新オーディオ入門はオーディオの基礎についてエンジニアの視点から初心者の方にも判りやすく解説していくものです。 タイトルは私が10代の時に愛読した『オーディオ入門』から拝借しました。 私がオーディオに携わることになったきっかけの本です。 とても判りやすく説明されていて、手元に置いて辞書のように使っていました。 『新・オーディオ入門』はその現代版となれるよう書き進めたいと思います。

ムジカ製品は他社にはない独特のこだわりがあります。いずれも限られたコストの中で高音質化するための手法です。

● コンポーネントの細分化
ムジカのオーディオコンポーネントの機能はシンプルで、機能ごとに別にコンポーネントを発売しています。 Cuculo(ククーロ)シリーズでは、フォノアンプ 、モノラルパワーアンプ 、パッシブアッテネーター、真空管バッファー、強化電源、DAコンバーター等の 単体の製品を発売しています。お客様によって必要な機能は異なります。 使用しない機能は購入する必要はありませんので、そのコストをグレードアップにまわすということも可能です。 限られたコストでハイクオリティな機能をもつオーディオコンポーネントを構築することができます。

● アナログへのこだわり
現在ではアナログレコードを除いてオーディオファンが音楽を楽しむのは大半がデジタル音源です。 デジタル音源は高音質であるから普及したのではなく、その利便性によるものが大きいと思われます。 しかし、昨今ハイレゾ音源を聴いていると音質は拮抗するところまできたと感じることもあります。 ムジカは開発時にはSN比や歪感はデジタル音源でチェックをしますが、製品の最終的な可否は音楽を聴いて感動するどうかをポイントにしています。 ムジカの製品最終的な音決めにはアナログ音源が使用されています。

● 外部電源の優位性
ムジカのオーディオコンポーネントは、ハーフサイズ以下の小型モデルは外部電源、大型のモデルは電源内蔵になっています。 小型のオーディオコンポーネントにとってノイズ源でもある電源回路と増幅回路を同居させることは困難です。 そのため電源回路をアダプター型とし、増幅回路から離れた場所に設置することによってSN比や歪率を向上させ高音質化を実現しています。

ムジカ公式ウェブサイトでは連載中の『新・オーディオ入門』のすべての記事の他、製品情報やイベント・勉強会の情報もご覧いただけます。