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至極個人的ユーミンライブランキング

  昭和世代の日本女性シンガーソングライターと言えば、和製ボブ・ディランこと中島みゆき、アンニュイロッカー大貫妙子、和製カレン・カーペンターこと竹内まりや、そして筆者が愛してやまない、時代を乗りこなすサーファー松任谷由実。現代では彼女たちは、度々シンガーソングライターの草分けとして挙げられています。

  その中でもとくに、ステージングやストーリーに重きを置くのが、松任谷由実です。彼女は、昨年50周年yearのフィナーレを飾る全国アリーナツアー「The Journey」を開催し、54公演というあまりに過酷なツアーを50周年という節目に完遂しました。凄まじいのは、ただ歌うだけでなく、彼女のライブは踊って登って火が出てドラゴンが出て、、、などもうサーカスの域なのです。いや、サーカスすら越えていると思う。本稿はその松任谷由実のライブにフィーチャーし、彼女のライブの個人的トップ3なんかをご紹介しようと思います。

①「CONCERT TOUR 宇宙図書館 2016-2017」

CONCERT TOUR 宇宙図書館 より

   まず初めにご紹介するのは、2016年から2017年にかけて行われた、全国80公演というもはや意味のわからない公演数を誇る宇宙図書館ツアーです。このライブの何が良いのかと言いますと、まず選曲にあります。

・宇宙図書館
・あなたに会う旅

・影になって

・AVALON
・BABYLON
・夢の中で~We are not alone forever

・ひこうき雲
・Midnight Scarecrow
・リフレインが叫んでる

・月までひとっ飛び
・ルージュの伝言
・何もきかないで
・Smile for me

・残火
・満月のフォーチュン
・破れた恋の繕し方教えます
・真夏の夜の夢

・ダンスのように抱き寄せたい
・気づかず過ぎた初恋
・GREY

・星になったふたり
・DANG DANG~14番目の月~守ってあげたい~
  埠頭を渡る風~真珠のピアス~オールマイティー~
  春よ、来い~カンナ8号線~DESTINY

・青いエアメイル

CONCERT TOUR 宇宙図書館 より

  もう名曲だらけと言った感じ。オリジナルアルバムを引張げてのツアーではありますが、渋い選曲も目立ちます。たとえば、3曲目「影になって」。名盤「悲しいほどお天気」からの選曲で、ダンサーや紗幕スクリーンの影とのダンスが非常に美しいんです。さらに、「KATHMANDU」から「Midnight Scarecrow」。個人的に本公演の映像作品では、無駄な演出が入ってしまい感動半減と言ったところですが、深みのある現代のユーミンの声とマッチして感涙ものです。ラストスパートにかけて歌われた「ダンスのように抱き寄せたい」は、ミラーボールの演出に会場で爆泣きしたのを昨日の事のように覚えています。そして、ラストの大メドレー。会場のボルテージもMAXで最高のメドレーでした。
  パッと見、地味なホールツアーではありますが、完成度と派手すぎないステージングが1級品の作品であると感じます。アリーナツアーももちろんですが、こういった上質なクオリティのホールツアーもたまにはいいものです。

②「50th Anniversary コンサートツアーThe Journey」

コンサートツアーThe Journeyより

さて、お次にあげるのは本項の触りでもご紹介しました「The Journey」ツアーになります。この公演のチョイスポイントはズバリ演出と選曲です。アクロバットダンサーを携え、お得意のセンターステージ公演になります。

  映像を見てのお分かりの通り、非常に派手です。いや、ユーミンのライブはこのくらい派手じゃないと物足りないんです。本ステージの個人的なベストアクトは、「WANDERERS」。あの炎と爆発の演出に度肝を抜かれました。しかも、2曲目という衝撃選曲。(2019のタイムマシーンツアーでも序盤に演奏)よく考えて頂きたいのは、ユーミンはもう古希なんです。自分のおばあちゃんがこんなことしてると想像したら、飲んでいるお茶を吹き出しそうになりますが笑、、、ユーミンはなんの違和感もなく踊り狂い、ステージをら左右上下と移動していきます。ほんとに、凄いです。もうモンスターです(褒めてます)

心のまま
WANDERERS
リフレインが叫んでる
ただわけもなく
満月のフォーチュン

TYPHOON
青いエアメイル
紅雀
あの日にかえりたい
さまよいの果て波は寄せる
セイレーン
Blue Planet
Delphine 

LOVE WARS 
Now Is On 
星空の誘惑 
埠頭を渡る風 
真夏の夜の夢 
航海日誌 

守ってあげたい 
やさしさに包まれたなら
春よ、来い

瞳を閉じて

卒業写真

松任谷由実 The Journeyより

  セトリは、若干コア層向けの内容となっております。が、、、紅雀、あの日に帰りたい、星空の誘惑などニッチな選曲が痺れます。この選曲にニヤけが止まらないのは、筆者だけでは無いはず(と思いたい)。

③「THE LAST WEDNESDAY
〜HERE COMES THE WAVE〜」

THE LAST WEDNESDAY
〜HERE COMES THE WAVE〜より

  最後にご紹介するライブは、2006年の「THE LAST WEDNESDAY〜HERE COMES THE WAVE〜」になります。若干2個目にご紹介したものと、選曲が被る部分もありますが、筆者は特にこのライブの演出が凄く好きなんです。「稲妻の少女」でのダンスや「夕涼み」のダンサーアクト、「WANDERERS」での激しい演出などなど。バラエティ豊かな演出がユーミンの世界へグッと連れて行ってくれます。

ただわけもなく
セイレーン
Blue Planet
海に来て
夕涼み
哀しみのルート16

稲妻の少女
ルージュの伝言
シーズンオフの心には
Hello, my friend
やさしさに包まれたなら
あなたに届くように
虹の下のどしゃ降りで

ハートブレイク
TYPHOON

リフレインが叫んでる
LATE SUMMER LAKE
WANDERERS
時空のダンス
Escape
埠頭を渡る風

守ってあげたい
Forgiveness
DESTINY

松任谷由実 THE LAST WEDNESDAY
〜HERE COMES THE WAVE〜より

アリーナツアーで珍しく、センターではなくエンドステージで行われたこのライブは、地味なようで凄くユーミンらしい演出目白押しです。バンドメンバー、ダンサーとのダンスシーンや観客席を駆け回るユーミンとバラエティ豊かな演出はどこを取っても完璧そのものです。

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