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ダンスイベントのコロナ対策まとめ

産業医として2022年3月12日、13日に行われたダンスイベントREAL14で、新型コロナウイルス対策及び安全対策の監修を行いました。

感染対策の結果報告をするとともに、他のイベント開催の参考になればと思いコロナ対策の概要をお伝えします。

結論から言ってしまうと、妥協のないエンターテイメントと感染対策は十分に両立可能と思います。

こちらの記事を参考に様々なイベントや集会等にご活用いただければと思います。

1.コロナ関連の報告

REAL14は2日間階開催、ともに出演者約100名、観覧者228名でした。

結論、イベント内での感染、濃厚接触は発生しておりません。(4 月1日現在)

3月12日の出演者1名が同日夜に発熱、コロナ陽性となりました。
しかしウイルスの潜伏期間を考慮すると、当該陽性者はほぼ確実にイベント外での感染と思われます。

また、当該感染者からのイベント中の濃厚接触者はなく、上記陽性者以外に感染者の報告はありません。

したがって3月22日現在、イベント内での感染、濃厚接触は発生していないと考えます。

2.感染対策

今回行った感染対策の概要をお伝えします。

最も重要なポイントは「ダンスイベントの質を落とさずに感染対策を徹底した」ことです。そのためには運営スタッフがオペレーションをかなり工夫してくれました。

基本は

・密を作らないこと

・飲食を最小限にすること

・イベント前の練習やリハーサルも感染対策を徹底

したことです。

2-1密を作らないために

大規模なイベントでは通常行う通しリハを行わず、クラス・チームごとのリハーサルとしました。そうすることで出演者が一堂に会する時間を減らし密を作らないようにしました。

それに合わせて、照明や音響のリハーサルもオペレーションを工夫し、通しリハがなくても十分対応できるようにしました。

通しのリハがないため、会場内で食事をすることはなく、各自が一時帰宅するなどして食事を済ませることができました。食事をいっしょに取ることはマスクを外すためかなり感染のリスクが高いのですが、それを回避することができました。

さらにイベント自体を2日間開催にすることで、参加者、観覧者を分散しました。

出演者、観覧者の動線や入場時の混雑防止も行いました。

2-2感染防止の基本の徹底

感染防止の基本として参加者には下記を行いました。

・イベント前のレッスンや練習を含め日常での、検温、マスク着用、消毒、換気、ソーシャルディスタンス、大人数での会食の自粛 等を徹底

・COCOAのインストール

・開催2週間前から健康状態の記録を行い、主催者に提出


さらに参加者・観覧者には下記を行いました。

・マスクの正しい着用をイラストやアナウンスでお願い

・マスクは効果の高い不織布マスクを基本として予備マスクも持参いただく

・入場時の健康状態確認・検温

・手洗い・消毒の徹底

・ディスタンスの確保

・大声の禁止

・COCOAのインストール

・飲食制限

上記に加えて、座席の間隔確保や、行動管理、スタッフによる誘導などを徹底しディスタンスを確保しました。

また感染が発生してしまった場合でも速やかな経路確認ができるように個人情報の収集も同意のもと行いました。

3.まとめ

今回の対策は、イベント中だけでなく、練習やリハーサルにわたるまで徹底しました。

当然、運営側にも工夫が必要とされましたが、それでもスタッフや出演者の全面的な協力の下、ダンスイベントとしてのクオリティを落とすことなく無事、イベント関連の感染拡大を防ぐことができました。

コロナの広がりはまだまだ収まる気配はありません。

この対策を参考にしていただき、様々なイベントが無事に運営されることを願います。



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