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「今ここ」にいる

田中素子です。

来月、10月10日(月・祝)「ジャックと音楽の木」3回目の発表イベントがあります。
「音楽祭」と名づけている、当教室のイベントは「発表会」というよりも、もっともっとアットホームで、もっともっとキラキラしている、特別空間です。

そして、今年はなんと、めぐろパーシモンホール、本格的なクラシックコンサートホールでの開催です。

ピアノの谷上公子先生は、生徒さん達に「ピアノのパーティの招待状が届きましたよ〜♬」と歌うように声をかけていて、私の方がワクワク嬉しい気持ちになります。

今回は、初めての試みで、10月1日より本スタートのアフタースクール「CreoBOX」も発表をします。

「ジャックと音楽の木」と異なり、「CreoBOX」は内容自体がこども達の創作になります。

先日のダンス/ムーブメントの時間に、ダンスの先生が、

「発表会、何をしたい?」

という質問をした時、こども達から出たアイディアは、正直、

「えっ、それを人前でやるの?」

という内容でした。

別の子から出た意見も同じでした。

「ちょっと待って。想像してみて。大きなステージがあって、そこにパパやママやお客さんがいて、みんなに見られている前で、本当にそれをするの?!」

と、私が割り込むと、

「違うよ!今やりたいんだよーー!!」

と。

「いやいや、今やりたい事じゃなくって、発表会でしたい事だよ?」

と言うと、

「どうして、今日の残り少ない時間を使って、今やりたい事をしないの!?今の時間がなくなるんだけど!」

と言われました。

よく心理や瞑想、スピリチュアル、ヨガなどの精神世界でも「今ここ」に意識を向ける事の大切さを解いていますが、意識的にではなく、素でそう思って言っているこども達の言葉が強烈に刺さって来ました。

そして、私も子供の頃、同じように思っていたのを思い出しました。

「どうして、今じゃないいつかのために、今やりたい事をがまんしなくちゃいけないの?!?!」

先日の自己肯定感の話もそうですが、

今最先端で多くの大人達が関心を持っている事柄の感覚を、こども達は既に持っているのだと感じました。

でも、実はそれは私達も持っているのです。なぜなら、私達はかつてのこどもだからです。

その事を忘れているのではなく、新たな時間軸ができたのです。過去を参考にして、未来を想像するという新たな軸が。

そちらの方が大きくなりすぎて、今を見失っている人が多いだけだと思います。

だとすると、私達大人ができる事は何なのか。

ちょっと先の未来を想像しながら、こどもを「今ここ」にいさせてあげる事なんだと思うのです。

方向が変わっていくこともあります。

その時にまた、そこから見えるちょっと先の未来を想像しながら、「今ここ」にいさせてあげればいいと思うのです。

大人が想像する未来に、こどもを当てはめるのではなく。

私達大人が、未来を想像する力を持ったのは、こども達の未来を限定するためではないはずです。

今を一生懸命に生きるこども達の、数歩先の未来を想像しながら、見守って、必要な時に手を差し伸べて、不要な時には離れて行けたらいいなぁ、と思うのです。

さて、そんなこんなで、ぎりぎりまで迷走しそうなCreo BOXの発表。

発表内容の主導権が先生にある「ジャックと音楽の木」とは全然違うハラハラ感があります。

私にとっては、第一子と第二子という感じです。

どちらも可愛くて、どちらも楽しみです。


田中素子



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