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Creo日記#2「こども達の成長」

ジャックと音楽の木/Creo BOX 代表の田中素子です。

Creo日記#1を書いたきりになっていましたが、久しぶりにゆっくりブログを書く時間がとれたので#2を書いてみたいと思います。

Creo BOXがはじまり、こども達が通ってくれるようになって約8ヶ月。

大きなトラブルはないものの、小さなトラブルや日々の衝突はしょっちゅう、本当にしょっちゅうありました。

なぜ、過去形かというと、驚くほどこども達が成長しているからです。

ほぼ毎日見ている私ですら驚くのですから、持ち回りでリーダーをやっているダンスや音楽の先生達の驚きたるや、半端ありません。

表現への抵抗が薄れてきている事はもちろん、レッスンではないので、できるだけ「技術を教える」よりも、主体性を重んじているのに、なぜか、技術が向上していますし、

それより何よりも、関係性や個々の自立に変化が現れているのです。

「私が、私が!!」
「私の、私の!!」

と主張し合って、ぶつかって、話し合いやジャンケンで公平に決めようと言っていたのに、

いざ負けて思い通りにならないと、泣いたり喚いたり、大暴れしていたり、そういう子を見て、逆にそっと譲る子がいたりして、

そうするといつも役割が同じで「喚いた者勝ち」みたいな構図になってしまうので、今度は、アクティビティ前に、

「今日は優しい子順にしようね。」

と約束し、いざ、揉め事になった時に、譲ってあげた子に、1番好きなポジションや順番を渡すと、次の回から、

「私はいいので、みなさんお先にどうぞ」

みたいな感じで、自分の気持ちを言わない事が美徳みたいな空気になってしまって、

「優しさと自分の気持ちを伝えないのは、違う。」

という事を伝えたり、

とにかくこども達の事を日々考え、体当たりの毎日でした。

それが、ある時から、スーッと波が引くように穏やかになって行きました。

こども達から出ていた、トゲトゲした、少し触れれば爆発しそうな、張り詰めた感じがなくなってきたのです。

今は、取り合いや奪い合いになっても、自分達で話し合って解決しています。

その事で悔しい想いをした子も、喚き散らさず、隅に行って悔し涙を流して、気持ちを落ち着けて、自分で戻ってきます。

その間、前だったら気まずい雰囲気になっていた他のこども達も、何もなかったようにワークを続け、気持ちを落ち着けて戻ってきた子を、自然に受け入れています。

自分らしく生きる事と、他人の生き方を受け入れる事はセットになっています。

そのベースになるのが、自分の気持ちを伝える事、相手の気持ちを受け入れる事。

言葉で言うのは簡単ですが、大人にだってできていない人が多い中で、このスキルを身につけ始め、ぐんぐんと成長して行くこども達を、眩しく&ワクワクしながら眺めています。

こんな楽しい事が仕事なんですから、本当にたまりません。

田中素子

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