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今月のベストソング 【2024年2月編】

The Last Dinner Party
『Nothing Matters』

 今月はまず彼女達について触れないわけにはいきません!ザ・ラスト・ディナー・パーティーのデビューアルバム『Prelude to Ecstacy』が世界中の音楽ファン、批評家から大絶賛され、昨年から盛り上がりを見せている「女性によるロック」の真打として彗星の如く現れました。先月も紹介しましたが、彼女達の最大ヒット曲『Nothing Matters』を今月もピックアップしておきます。

Friko『Where We've Been』

 リリース前から注目を集めていたザ・ラスト・ディナー・パーティーと異なり、批評媒体が全くのノーマークだったのがフリコ。実質的なデビューアルバムがリリースされるや否や、それがSNSを通じて世界中の音楽マニアの間で広がり、こちらも大絶賛の嵐。今月は新人ロックバンドが大豊作の1ヶ月でした。

Benson Boone『Beautiful Things』

 ここからストリーミングで人気の楽曲が続きます。今月最大のヒットソング、ベンソン・ブーンの『Beautiful Things』。一聴すると聞きやすいポップロックなんですが、オルタナ要素も多分に含まれていて、こういった曲が大ヒットしているのは面白いなと思います。

¥$, Kanye West & Ty Dolla $ign,
Rich the Kid, Playboi Carti
『CARNIVAL』

 カニエ・ウエストがタイ・ダラ・サインとコラボアルバム『Valtures』をリリースしました。かつてのカニエほどの奇想天外さは無いものの、エクスペリメンタルな感性は健在でした。アルバムから最もストリーミング数の高い『CARNIVAL』をここではセレクトします。

Beyoncé『TEXAS HOLD 'ED』

 今月最大のサプライズは、ビヨンセが突然カントリーの楽曲を立て続けにリリースしたことですね。カントリーで歌ってもビヨンセだとわかる個性はさすがです。来月にはアルバムリリースが控えていますが、カントリーアルバムになるのかどうか楽しみです。

YG Marley
『Praise Jah In The Moonlight』

 ボブ・マーリーの伝記映画が世間を賑わせていますが、Spotifyでは彼の孫、YG・マーリーのデビュー曲が人気沸騰中です。昔ながらのレゲエのリズムに、どこかボブを彷彿とさせる声。彼が近年振るわないジャマイカのレゲエシーンのゲームチェンジャーとなるかもしれません。

Lil Yachty『A Cold Sunday』

 リル・ヨッティーの『A Cold Sunday』は、生演奏によるオーガニックなビートが美しいですね。彼の場合、他のラッパーが新たな音楽性を闇雲に模索しているのに比べると、かなり自然体で脱トラップの道を切り拓いていて、ヒップホップの新たな姿をイノベートしていますね。

ScHoolboy Q『Yeern 101』

 最後に紹介するのは、スクールボーイ・Qの新作からの先行シングル『Yeern 101』。彼のスキルやフロウはもちろんなんですが、ビートがかなり実験的ですね。リル・ヨッティーがかなりインディ趣味に寄っているのに比べると、トラップとの接点も感じられます。さぁ、日を跨いだらアルバムリリースですよ!

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