見出し画像

もっと暮らしに音楽を💗-2

音楽を仕事にするまで

大学では「テレビ制作」という授業があり、映像作品を自分たちで1から作る実習をしました。わたしは音楽担当を買って出て、初めて映像に
自分が選んだ曲をつける経験をしましたが、
その楽しさに心底ハマってしまいました。

曲によって全く印象が変わる映像。
映像と結びつくことでより強いパワーで響いてくる音楽。
その音楽を探ったり考えたりする時間は、心臓がドクドクして
ひたすらワクワクして、わたしはいつまでもその作業に没頭することができました。

ある時、「こういう仕事があったらいいのに…」と呟いたわたしに、
友人が「あるんじゃない!?」と!!
今でもその瞬間のことをよく覚えています。
あっ、そういう仕事を目指せばいいんだ!!と
目の前がパアーーッと明るくなった瞬間でした。

ベビーブーム世代なので、就職活動は難航。
周りの友人が決まっていく中、9月までリクルートスーツを着て
粘っていました。
音響効果(🟰俗にいう音効さん)という職種はあるものの、専門職として新卒を募集している事は少なく、稀にあったとしても音響の専門学校卒が条件だったり、逆に制作のアシスタントディレクター(AD)として、
音響効果専門というわけではない募集をしているところが多かったです。

そんな中、某キー局関連会社のポストプロダクションで、理系文系問わず新卒で音響効果員を募集しているところがあり、「これだ!ここしかない…!」と縋る思いで応募しました。
一次試験の会場で周りの学生たちが、「志望職種何にした?」「よくわからないけど音響効果にしてみた〜」的な会話をしていて(他にカメラマンやディレクター、ミキサーなども募集していたと記憶)、
それを燃えたぎる思い(私は音響効果一筋なのに、
そんなどれでもいいみたいな人たちに絶対負けたくない…🔥)
で聞いていたのを思い出します(笑)。

就職は最終的に「ご縁」と言いますが、私の熱意が伝わったのか?
採用担当の方とフィーリングが合ったからなのか?
音響効果新規採用3名の中に選んでいただき、
念願の音響効果員としての社会人生活をスタートしました。

私の就職した1996年、TV業界はまだ男社会という印象で、
音響効果の同期3名のうち女性は私一人。
約30名の音響効果部も、女性は私を入れて3名ほどしかいませんでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?