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90年代ロックアルバムベスト100 ②

音楽雑誌で特集された90年代のロックアルバム 

3誌合計 総合ベスト100 !

前回紹介した3誌、レコード・コレクターズ、ロッキン・オン、クロスビートの90年代ランキングの各誌1位を100点、100位を1点とし、総合ランキングのクロスデータを作成してみました!
3誌全てで高評価のアルバムから、1誌のみの掲載でもランクインするアルバムなど様々。なかなか興味深いランキングになりました。

90年代ロック・アルバムランキング特集3誌
3誌の総合合計ランキング100タイトルはこれだ!


こうしてみると、3誌全てで1位のニルヴァーナ・ネヴァーマインド、2位のレディオヘッド・OKコンピューターの総合得点は突出しており、続くベック・オディレイまでも圧倒的。4位以降は雑誌ごとに順位が入り乱れ、7位のオアシスのように1stを高く評価する雑誌と2ndを高く評価する雑誌とに分かれたり、22位レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのように、1誌においてはランク外だが2誌で高く評価された雑誌も比較的上位に入ってくるのが面白い。

雑誌ごとの特徴を見ていくと、レコード・コレクターズは2枚以上のアルバムを選出したアーティストが11組。中でもビョークは3枚のアルバムがランクイン。アルバム2枚ランクインしたアーティストは、ウィルコ、ウィーザー、トータス、レディオヘッド、マッシブアタック、ジェリーフィッシュ、エリオット・スミス、ベック、ビースティーボーイズ、エイフェックス・ツイン。そしてレコード・コレクターズだけが選出したアルバムは50枚。中でもウィルコはレコード・コレクターズだけで2枚もランクインしているのに、他雑誌ではランク外。

続いてロッキン・オンは2枚上アルバムが選出されたアーティストは6組。オアシス、レディオヘッド、レッチリ、ニルヴァーナ、ブラー、ベック。王道だ。そして、ロッキン・オンのみが選出したアルバムは41枚。他雑誌との違いとしては、ナズやパブリック・エネミーなどのヒップホップが他雑誌より多く、エアロスミスやガンズなどハードロックのアルバムがランクインしていること。

最後はクロスビート。この雑誌のみ、あえてだろうか1アーティストにつき選出アルバムは1枚となっている。ただ特別にルールとして明記されてはいなかった。クロスビートのみが選出したアルバムは44枚。特徴としては、コーネリアスやギターウルフなど邦楽アーティストが入っていること。


さて、こうしてやってみると複数の雑誌のランキングを合計してみるのも面白いものですね。それぞれの音楽雑誌の特徴や、どの雑誌からも評価されている、まさに時代を象徴するアルバムなど、90年代の音がよくわかります。次回は、そんな音楽雑誌のレベルとはかけ離れた、超完全個人的90年代のロックアルバムベスト100をご紹介します。作成してみて、音楽雑誌とはかなり違ったランキングになったことに驚きました。よかったら、読んでいただけると嬉しいです!


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