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未来のはなし

こちらの記事の続きです。今回、あんま良い写真がないので、文字ばっかです。笑


アップデートされた伝統技術・工芸に興味を持つ人が増え、それを学びたい。と思ってくれる人が増えたら、学校が作れるんじゃないか?と思っています。

佐渡では現在、人口が減り続けています。最盛期には11万人以上いた人口も、今では5万人と半分以下に減りました。理由は単純明快です。

佐渡には高校から先の進学先がないからです。

佐渡には大学、短大、専門学校がありません。なので進学するとなれば、必ず島外に出なければならないのです。
また、せっかく進学しても、卒業したのちに就職できる企業の数も島内では限られています。

島を出ていく人と亡くなる人が、島に入ってくる人と生まれてくる人を上回っている限り、人口は減り続けます。

僕も進学で島を出た一人です。進学先が一つでもあることはとても重要です。
ですが、AI全盛のこの時代、大手企業に就職しても終身雇用の保証されないこの時代に、大学の新規参入は厳しいでしょう。

ただ同時に、ベーシックインカムが導入され、人間の最低限の生活が保証される可能性があります。そうなったら人は働かなくなるのでしょうか?
否、絶対に人は働くのをやめません。
では、そんな時代に人はどのように働くか。

人間が手を動かしてなんぼ。という仕事です。

それは農業、漁業等の一次産業、そして伝統産業です。
特に疫病の流行で自給率の重要性が見直され、畑を始める人も増えました。

こうした仕事の価値が見直される時代は必ずやってきます。

というか、すでにきています。
そこにAI、5Gの技術も取り入れられ、ますますアップデートされるでしょう。
それが学べる学校があったらどうでしょうか。

僕は田舎から都会に憧れ、島を出ました。
島には刺激が少なく、不便でした。しかしある一つの革命により、劇的に時代は変わりました。

インターネットの発達です。

携帯電話一つで、常に最新の情報が入手できます。
Amazonで買ったものが翌日には届きます。(離島だから翌々日だった〜。)
Netflix、YouTube、Spotify。エンタメも充実です。

それでいて自然が豊富で家賃が安い。

自然が少なく、空気が汚く、家賃は高く、それでいて人は多い。
満員電車に揺られ、疫病感染のリスクに晒され、都会に住むメリットって何でしょう?

「地方に移り住みたいな。」
田舎でカフェでもやりながら、畑もやって半自給自足の生活でもしたいなあ。
漠然とこう考えていた人が多かったと思います。
ただ、実際に行動に移す人は少なかったのではないでしょうか。

それがガラッと変わったのが2011年。東日本大震災です。
「いつか、どこかへ」という地方移住の夢は
「いま、西へ」という義務に近い現実として迫ってきました。
と同時に、西日本にはそうした移住者と地元の人によるコミュニティがたくさん形成されました。
震災自体は大変な出来事でしたが、この流れは震災がもたらした良い面だと考えます。

そうした地方移住の第一波が東日本大震災、そして第二波が今年やってきました。
新型コロナウイルスです。

これにより、また地方移住の波はきっと加速するでしょう。
佐渡も移住先として多くの人の候補に上がるはずです。
そうなった時、
「佐渡は自然が豊かだな、食べ物も美味しいな、世界遺産もあって、素晴らしい伝統もたくさん残ってるんだな。自由に働いている人が多いな。」

そう思える場所であることが、とても大事な気がします。
移住を考えた時、多くの人にとって最も大事なのが、

自分の生活をイメージできるか。

だと思います。
「こんな働き方ができるなら楽しそうだな、こんな素晴らしい技術があるなら、そしてそれを使ってこんな良いものが作れるならやってみたいな。」
カカオクラフトを通じて、そう思ってもらえるような受け皿を作るのが、僕の役目かなと勝手に思っています。

僕は観光や地方創生のプロではありませんので、人口や観光客を増やし方は知りません。また、それを大きなテーマとして掲げていません。

それが出来るほどの力が個にあるとも思っていないですし、そこを念頭においてしまうと疲れちゃう気がします。

だから僕は好きなことだけを全力でやるし、そういう人たちが増えれば、勝手に盛り上がってくるもんだと思っています。

まずはひたすら自分が楽しく。
ただ、こうなるといいな、というイメージだけは持って。
僕はこれから自分の事業に取り組みます。
そのイメージを個々が持っているだけで、佐渡の未来はきっと明るいでしょう。
ワクワクする未来を一緒に想像しましょう。


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