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自分に還る

曼荼羅についての説明文を書こうと思って、かなり行き詰まっています。伝えようとすることを諦めないことには、次の次元に入れません。ゼロになれば100になる。中心に向かっては溢れて拡がり、はみ出てはまた戻り。きっと死ぬまでやるのでしょう。

わたしにとっての曼荼羅は『心の中の宇宙』『バランス』言葉にするなら、やっぱりそれが一番しっくりきます。主には点描曼荼羅を描くことを通して、自分自身の心と向き合ってきました。

点が線へと発展し、ペンをカッターに持ち替えて、切り絵をするようになりました。切り抜く作業や切り剥がす作業は、丁寧に触れることが自ずと集合につながり、その行為は、自分自身とつながることに直結しているような気がします。ここで言う『自分自身』というのは、『全てと一体である我』という言葉にしておきます。

薔薇曼荼羅作家と名乗りはじめて間もない頃、帰依している方から、「あなたの曼荼羅を曼荼羅とは認めない」と面と向かって言われたことがありました。むしろ分かち合えると思っていたわたしは、大変びっくりして、共通の知り合いのこれまた聖者のような方に、泣きながら電話して(笑)かくかくしかじか話を聞いてもらいました。そのことがあって、纏っていた殻を打ち破ることができ、自分に還ると決めたわたしを、自分自身がまず認めていようと、より中心に向かえました。その方の魂とはきっと仲良しさんなのでしょう。今もチクリと痛むその感覚を、光に還すことにします。あの時、ありがとうございました。

感情に翻弄され、自分が何者かわからず、生きている意味も見いだせず、生まれたら成長して働いて死ぬだけなのかなぁと、希望など持てずに、自動思考で生きていた時期が長くありました。社会のルールや常識に縛られ、その存在が自分だと思い込んでいました。

描くという行為を通して紙に触れることで、段々と自分を信じられるようになってきました。自分に還る。中心へと、源へと、生きながら還り始めたのです。ペン先が紙に触れる。線と線をつなぐ。安心して触れることができ、心が微かな光を見出し、その光や色を紙に触れる度に感じながら、心を満たしてきました。『自分に還る』その意思があったから、自ずと満ちてきたようにも思えます。

わたしは、『平安な心が、平安な世界を創る』と信じています。外側の現象に反応したことに気づいたなら、内へ向かい、自分が何を望むのか問いかけます。争いを見るたび、足りないを見るたび、不安を感じるたび…。平安でいたい。穏やかでいたい。静かでありたい。軽やかでいたい。笑顔でいたい。豊かなのがいいな。きっと大丈夫。それは、今も変わらずにしていることです。

長くなりすぎたのでこの辺で。

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近々、2人展があります。

紙とお花の曼荼羅展
小林史✖️平塚千尋

カフェギャラリー 安曇野 縁縁

‪〒399-8301‬
‪長野県安曇野市穂高有明8138-7‬
電話‪090-1545-1787‬

2022.4.29(金)~5.10(火)
‪9:00~17:00 ※最終日は16:00まで
お休み 5/6(金)

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