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観劇遠征

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京都春秋座、南座、博多座など、歌舞伎と旅のお話。
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2022年2月の記事一覧

市川猿之助 藤間勘十郎 春秋座 花形舞踊公演の旅 Ⅰ

京都に一泊で行ってきました。 2年ぶりの京都。2年前は、3月京都南座の「新版オグリ」中止が悔しくて観光だけの旅をしました。観劇遠征はその直前2月の同公演の博多座以来です。 京都芸術劇場 春秋座は、京都芸術大学内にあり、猿之助さんが芸術監督をしている劇場です。花道を作ると座席数は一階二階合わせて730ほど。一階席は国立小劇場と同じくらいでしょうか。 初日は京都駅に着いたら劇場に直行。いろいろと手違いがあり遅刻し、二つ目の演目から拝見しました。 建物を見上げ、少し感慨にふ

市川猿之助 藤間勘十郎 春秋座 花形舞踊公演の旅 Ⅱ

京都で行われた舞踊公演を観に行った旅の続きです。 劇場ロビーには、画家であり京都芸術大学教授の山本太郎さんが描いた猿之助さんの狐忠信の屏風絵がありました。ご本人もいらしていました。狂言の茂山千五郎家の「YouTubeで会いましょう」で存在を知った方です。先月の歌舞伎座の余韻を感じる素敵な絵でした。 「扇売高尾」 猿翁さんと藤間紫さんが約30年前に踊って以来の上演だそう。紫さんはご宗家(勘十郎さん)のお婆様です。これを猿之助さんと踊ることは夢だったとご宗家の言葉にありました

市川猿之助 藤間勘十郎 春秋座 花形舞踊公演の旅 Ⅲ

旅の最終章です。 清水五条駅近くにあるホテルに泊まったので、京阪電車で春秋座まで行くことにしました。風は冷たくとも日差しは暖かく、何だか歩きたい気分でした。 出町柳駅で叡山電鉄に乗り換えると懐かしい車両が。茶山で降りて12~13分のんびり歩いて向かいました。 一つ目は昨日は観ることができなかった「乗合船恵方万歳」 劇場がある京都芸術大学開学30周年、京都芸術劇場春秋座開場20周年をお祝いする舞踊です。これは歌舞伎本興行で観たことがあるような。 ~隅田川の船に様々な人が