森さんの発言とマインドの性差について
まず、今回のこの問題に対して原文は読まれたでしょうか?
まだ読まれていないと言う方がいたらまずは原文をお読みいただいてからこのnoteを読まれることを強く推奨します。
https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2021/02/04/kiji/20210204s00048000348000c.html
今回私がこの発言に対して申したいことは森さんへの否定ではなく、日本の男女間のマインドの性差の認識への課題について問題提起をするためにこのnoteを書きます。
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まず私は森さんの発言の全文を読み、森さんは性差についての認識が甘かったのかなと感じました。炎上加担していた人たちも同様です。
森さんは多分本質的なところでは女性を蔑視していたわけではなく、男性特有の効率を求めた問題解決意識の下に、経験則から「合理的に」議論を効率的にするために、時間制限を設けた方がいいですよ。その方が社会全体のためになりますよ。と思ってこの発言をしたんだと思います。(主語や言葉の扱いが悪かったとはいえ)
この論理の思考に蔑視という「主観」はなかったのではないかと思います。(経験則という論理のピースとして利用した主観はありましたが)
私にはその経験則からの性差が本当のことなのかはわかりませんが、そういう性差があるのかもしれないと考えるところから始まりました。(森さんの考えは一つの意見として受け取ったということです。)
結論は男性も話が長い人はいるので男女関係なく時間制限を設けた方がいいと言った方がここまで話が大きくならなかったとは思います。あとは、提案するのにあたり、経験則という弱い論理をここまで断定的に使用するのは避けた方がよかったかなと思います。
また、もし森さんが男性は問題解決を優先して合理的に考えがちという性差があることを知っていれば言葉の扱いを気を付けることができたかもしれません。
社会は男女のマインドが全く同じように扱うことが多いですが、実際は全くもってそうではなく、私は表面的な体格差や生殖機能などの性差より、もっと内面的な男女間のマインドの性差の方が重要だと思っています。
みなさんは「話を聞かない男、地図が読めない女」という本をご存じでしょうか?
この本は男女間のマインドの性差やホルモンがマインドに与える影響などについて書いてある本です。
この本は人間相互のつながりの中に生きる私たちにおいてめちゃくちゃ重要な真実が書かれており、読んだときは初めて知ることがほとんどで、めちゃくちゃ目から鱗が落ちました。
むしろ、今までこれ程ネットが発展している世界で生きてきたにもかかわらず、この本に書かれている情報を全く見たことがなかったことに危機感を抱きました。
めちゃくちゃ重要なことなのに社会からすっぽり抜け落ちてしまっているのです。
今の私たちの世代からやっと学校で性教育が始まりましたが、性教育の内容でもマインドの性差は取り扱いません。表面的なところだけです。もちろんそれも重要ですが。
今でさえそうなら昔なんてもっと知るはずがないのです。
だからよく女性蔑視とか男女差別発言とか言われることが政界で起こるのです。(実際は政界が大きく取り上げられるだけで他の色々なところでも起きているとは思いますが)
私は男女のマインドの性差のことを知っていたから森さんの発言に対してまずはそういう性差が存在するのか?と考え、森さんの発言の構造について性差から理解し、冷静に分析して解釈しました。
マインドの性差の認識が進んでいないからこそ、今回はこのように炎上しましたし、女性の参画へとも進んでいかないのではないかと私は思っています。
その理由は、個人差については寛容な社会になりつつあるのに、性差については全く柔軟になっていないからです。
現状の日本は世界の男女平等の流行の様子を見て空気を読んでいるだけで、それに合わせて森さんも言っていた文科省の女性4割採用のように形式だけを変えようにも前提のマインド基盤を持っていないのだから摩擦が起きることは避けられませんし、このままでは形式だけが独り歩きしてどんどん反発が起こるのではないでしょうか?それで分断まで行ってしまっては終わりです。
なのでみなさん「話を聞かない男、地図が読めない女」を読みましょう。
それからです。
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