現役復帰までの道のり 〜番外編〜小学生の時誰よりもメダルの数ではなく、ボールをたくさん触った。

私がサッカーを始めたのは、小学校2年生の時でした。きっかけは地元でサッカー教室があるという理由で無理矢理連れてかれたのを覚えています。正直私はサッカーよりもバスケとか手を使った球技をやりたかった。なぜなら足でボールを触るということが理解できなかったから。

最初は本当にサッカーが好きではなかった、むしろ大嫌いだった、でもなぜここまで続けられたか。それは私の性格にあるんです、私の性格は誰よりも負けるのが大嫌いな性格、そしてチームで一番下手、その時に始めて出来た目標は誰よりも上手くなって、サッカーを辞める事だった。あともうひとつ続けてこれた理由があります、それは教えてくれたコーチ達がめちゃくちゃ良い人達でした、むしろ俺らからしたら良いお兄ちゃん達、今思えば笑 そんな目標は立てても当然サッカーが好きだったわけでもなく、自主練なんて一切しなかった、けど親には無理やり公園に連れてかれてサッカーをやらされてたけどね。

ある転機が訪れたのは、小学校3年生のとき試合でボロクソに負けた時です。スコアで負けたならとにかく、相手が3人でこっちは8人だったのにも関わらず1点も取れなかったことです。その時に見てたコーチは完全に俺らに頭に来て、俺らにめちゃくちゃ怒ってたのは忘れられない、言われたのは
「少しは闘え、戦士だって闘ってるだろ、そんなこともできないのか？と、とりあえず来週までにリフティングを10回は絶対出来るようにして来い。」まぁ、やったかやってないから一切覚えてないのと、悔しいって思いはめちゃくちゃあったけど練習はそんなにしてなかったかな。2週間後にまた同じ相手にリベンジするんだけど、せめてボロ負けするのだけは嫌だなぁと、気合いだけはめっちゃ入ってて最初は何もできなかったけど、気合いは入ってるから本能ではプレーするよね笑笑

本能でプレーしてたら、勝手に全員抜いてゴール前まで行って外しはしたけど、あの時ゴール前で絶対に決める事しか考えてなかった。なぜなら、ヒーローになれると思ったから笑

俺、20歳くらいまでの試合の時のエピソードとして強い相手になればなるほど、パフォーマンスがめちゃくちゃ上がる人だった。強い相手に点数取った方がカッコ良かったしね笑

どのタイミングで練習しだしたかは覚えてないけど、気づいたら遊びもサッカー、練習もサッカー、練習終わっても学校でサッカーをやってた。そして、コーチ達もサッカー大好きでなおかつ上手かったから、自然と練習するようになってたんだろうね、誰かに言われてというよりはサッカーで遊ぶようになって、だんだん真剣になっていったって感じかな。気づいたら、チームでもわりかし上手い方になっていった時に、また親がとんでもないことを言い出した、「なんかスクールがあるよ、やれ。」俺の答えは当然「嫌だ」という解答。けど、たまたまその時のスタッフの名前を見たら普段見てくれてるコーチ達というよりお兄さん達、それならやるよね笑 通常のスクールって楽しくワイワイやるようなイメージだけど、そこのスクールは正反対。小3の俺には衝撃しかなかった、初めてパスカット、すなわちインターセプトを食らってなんだよこいつらまじズルいって思った、しまいには吹っ飛ばされてファールじゃないの？だった、けどそんなことも普通にやってくる、当然終わってから母ちゃんに怒られる、という連鎖で嫌だった、はじめてのスクールで心細すぎて小1だった弟を無理矢理ゲームに引っ張り込んで入れたけど、弟は馴染みやがったし笑どうすれば良いかわからなかったし、パスなんかも3ヶ月来ない。どんだけアピールしてもパスが来なくて、みんな上手いから全部自分で打開して、練習終わって毎回悔しい思いばっかりで、泣くのは大嫌いだったのでいつも石ころ蹴飛ばしてた。3ヶ月経ってくると、なんでパスが来ないのかを仲間が教えてくれて、そこだと出せないから動いてくれ、そうすれば出せるからって言われて、とにかく動くようにしたらボールが来始めた。ほぼ武者修行だよね笑笑チームで一番下手だったやつがとんでもないところに飛び込むくらいだから笑笑(ちなみに、そこのスクールでは現在JFLやJリーグでもプレーしたことある選手が多数いたレベル。)

そのレベルに慣れてくると、試合が一番怖くなくなった。むしろ、相手に引っ張られる事も多くなったし、ファールされる事も多くなった。引っ張られる、ファールされるは上手くなってきてる証拠でもあるからね、引っ張られる事は決して嫌ではない笑むしろ今でもやってこいって思ってるくらい笑(ちなみにジェフスタでは、ファールされたにも関わらず、ファールしたチームのボールになって、それで周りが大爆笑してくれるから、ある意味キャラなんだろうな笑笑 むしろ大歓迎すぎる笑)

だんだんボール蹴る回数が増えていって、どんどん刺激が欲しくなって、平日のスクール前に学校でボール蹴ってから、スクールに行くんだけど、学校でもゲームやってから行くからスクールでは少し疲れてたと思うけど、サッカーやれるみたいなよくわからないノリでやってたから楽しいよね笑

気づいたら小学5年生になるんだけど、実は試合での初ゴールはサッカーを始めてから3年後だったんです。相手はめちゃくちゃ強い相手だったよね、普段学校でボール蹴ってる時は、とにかくボールをゴールに入れる練習しかしてなかった笑笑単純に笑笑初ゴールはダイビングヘッドだったのは覚えてる。その試合で2ゴール1アシストしたんだけど、そのアシストがずっと練習してたコーナーキックからで、その時に試合で初めてコーナーでのアシストをしてそこから、コーナーでのアシストはバンバンしていった。どんくらいアシストしたか覚えてないくらい笑笑

試合で活躍すると、マークしてくるやつが2人とかになってくるし、ましてや相手のコーチから名指しでのマーク。そんな経験した事ないでしょ笑笑

そんな事もあったし、練習しまくっててコーナーキック直接決めた事もあったし、コーナーキックを相手ディフェンスがスライディングでカットしようとするくらい必死だったから笑えたけど笑

けど、こうやって楽しくサッカーができるのは悔しい経験をめちゃくちゃしたからだと思う。今の俺も悔しい状況にある、でもこういう経験してるからこそ絶対に良いことがあるのをわかってるから楽しく居られるのだとおもう。

チームで一番下手だからとか、仕事が全く出来ないとか、どうしていいかわからないとか思ってれば、とにかく適当に好きな事を始めてみて、だんだん真剣になってきたら、それが誰にも出来ないクオリティになってるから、絶対に諦めないでほしい。