初めて日本のサッカーが違うものと感じた瞬間。


こんにちは、musashiです。私は海外に行ってサッカーをやったことはありません。

では、なぜ?そんな事がわかるの?って思うじゃないですか。

まずは週末に予定が空いてる時は多国籍の人たちとサッカーをやる機会があるんです。

あと高校生の時にイギリスのチームとペルーのチームと対戦した事がありますが、そのときよりも

初めてサッカーが明らかに違うと認識した時があります。

それは?


審判をやっていて、いろんな試合の審判をやっていた中にコパチリという大会の審判を担当した事があります。

この大会は正直言えばワンデーの大会。フットサル場とかでやるレクリエーションレベルの試合です。

しかし、そんなレクリエーションレベルの試合のはずなのに、私が見た光景は全く違う光景でした。

目の前で行われてるのは公式戦が行われてるかのような雰囲気。特に、南米チーム同士で国籍が違うチーム同士になったら、本当に違う。

何が違うのか?説明していきます。


試合の入り方

まず、日本でレクリエーションレベルの試合の入り方と公式戦の入り方は明らかに違うと思います。

日本だとレクリエーションは気楽にやるような感じのイメージがありますしフィールドに入っても遊びの雰囲気があり、公式戦になるとしっかりと集中して本気でプレーするというふうに分けてると思います。


しかし、コパチリで初めてチリの人たちやペルーの人達のプレーを目の当たりにした時フィールドに立った瞬間、本気モード。日本にいるとこんな光景ありえなかったので最初は本当にびっくりしました。

感じたのは、この人達はどんな環境だろうがどんな試合だろうが、サッカーはサッカーという感覚なのだろう。


球際の質

ここの部分に置いては日本のトップリーグでも弱いと感じる部分ではないだろうか?

日本だと球際=まずは人に行くという感覚
しかし南米やヨーロッパのサッカー先進国の人達は、球際=ボールに激しくという感覚。

ボールに激しく行くものだから、サッカーが激しく見えるんだと思います。

特に中盤の部分でのルーズボールの攻防戦なんかを想像していくと、ボールを拾いに行く時に、明らかに届かないような場面をとんでもないスライディングをかましてボールに届かせようとする。

例え人が来ようがお構いなしにチャレンジしでくるので、肌感覚としてはサッカーをやってる時、殺されるって感覚に陥るんです。

けれど日本の場合、激しくって単語は人に対して激しくという傾向があり、相手をホールディング(相手を持つ)したりする事が多いです。実はホールディングのファール数は世界から見ても日本が圧倒的に多いそうです。

なぜそれが起きてしまうのか?というと先程あげた通り人に激しくって部分が先行してしまってるからです。
※サッカーの安全という部分も日本は圧倒的に疎いと思っています。

ヨーロッパのトップリーグなんか見てると、スライディングと人に行くのは最終手段で使ってる事がほとんどです。最終手段だから、思いっきり行ってるだけで、それ以外は実はボールに行ってる事が大半だと思います。

ちなみに、W杯直前で解任になってしまいましたが、ハリルホジッチはW杯の成績は残せなかったけど、日本にサッカーにおいて1番大事なものを残していった監督だと思います。


勝負に対する執着心


まずはゴール

特にこの部分は1番こだわってると思います、わかりやすい例でいくとゴールを決めた時を想像してください。

日本人選手とヨーロッパの選手の喜び方どうでしょう?喜び方って明らかに違うと思います。点数を取ることが全てというのがあるので、決まれば思いっきり喜ぶ、これは練習の時からあるそうです。でも、日本の場合最終形態がゴールって感覚が薄い感じがするのです。

ドリブルで抜く事で満足、相手の股を抜く事で満足、スルーパスで満足みたいな事が多い気がします。けれどここにゴールが最終形態ってのがしっかりあると、全ての質が変わってくると思います。

そう考えると執着心って一緒なんじゃない?って思う人いるかと思いますが、明らかに何が違うのか?

時間の使い方

とにかく時間の稼ぎ方は上手いです、しかもフェアにやってきます。日本の時間稼ぎってコーナー付近でボールキープをする事だけかと思われますが、南米の人たちはそれだけではありません。ボールを回したり、わざとスイッチを入れておいて、相手をゴール前に集中させて、またボールを回す。とにかく相手をイライラさせて相手を更に焦らせてきます。


※日本でコーナー付近でのキープの発案者はJリーグの試合でビスマルクが最初かと思われます。その時、鹿島アントラーズと柏レイソルが優勝かかっていて、鹿島が引き分けでも優勝で柏は勝たないと優勝がない時に、延長戦の30分はほとんどその状態で試合が続いてました。

とにかく、相手に勝つ事に関してはどんな手を使ってでもこだわっています。


フェイント


日本でいうフェイントとは?形を意識したものが多いと思います、シザースやダブルタッチというのがフェイントと言われてますが、本来のフェイントはちがいます。

フェイント=相手を騙す事  

これが本物のフェイントです。私は小学生の時に、フェイントとは?相手を騙す事というふうに教わってましたので、相手をどうやって騙せば良いのか?という事を考える事をしてました。
※私は小学生の時は、スピードに乗りながらボールの方向を変えるだけのドリブルしかしてません。

先程、球際の質や勝負に対しての執着心についてお話ししましたので想像つくかと思いますがボールを取るとき何も考えずに来るので、ちょっとしたパスをする振りだったりとか、方向を変えるだけでも思いっきり引っかかります。

サッカーの指導者をやってる時に、サッカーにおいて詐欺師になった奴が究極にサッカーが上手い人って事を伝えた事があります。そのようにすれば、相手に勝つためには?って事を覚えるからです。

首を振る意味

日本=情報収集
海外=殺されないため(自分の身を守るため)

これらの認識があるだけでも、首の振り方は変わります、情報収集だと別に見なくても良いやって認識になります。

しかし、殺される、自分の身を守るって認識があると何がなんでも首を振ると思います。

なぜならば、殺されるって認識があればどこから来るのか?って言う見る癖もつきます。これらをマスターしてしまえば、あえて行かない方向に首を振って見ておいて、逆に行くって発想もできます

フェイントは、奥が深いので是非考えながらやってみてください。


文化の違い


そう考えると、日本と海外ではサッカーの文化が明らかに違う事がわかります。


特にレクリエーションレベルと公式戦が同じモチベーションでやる部分は圧倒的ですね。

そこで

競技人口というものがありますが、競技人口とは?全てのサッカーやってる人(草サッカーも含めて)

ドイツ=20%
FIFAランキングトップ10の国=6%以上
日本=3.8%

日本は競技人口でもトップ10の国に負けています。

トップ10の国と日本のトップリーグのサポーターの大きな違いは、トップ10の国だとスタジアムにいる10人に8人は週末はフットボーラーということ。日本だとスタジアムにいる半分以上はサッカーをやったことのない人だそうです。

日本のサッカーレベルを引き上げる最初の方法はサッカーをやったことのない人をサッカーに誘うっていう事をしていけば日本のレベルは上がるのでは?と思います。

日本には今個サルというものがフットサル場でブームになっています。サッカーをやった事のない人がこの個サルにどんどん参戦していって、そこからサッカーの競技人口を増やしていければ?レベルが上がると思います。


これにちなんで、私は個サル〜現役に復帰し今の最終地点はフットサルで関東リーガーになる事、これが実現できればそういった人たちが増えていき、競技人口が0.1%でも上がってくれたら良いなと思っています。


それとワンデー大会に出た時は本気で挑んでください。そうすれば、優勝できなかったとしても終わってからのビールの旨さは格別ですし、仲間との絆も深まります。ですので、本気で挑む事をお勧めします。

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