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「キューピーコーワゴールドα-プラス」の未来

先ほどTVをつけていた時、キューピーコーワゴールドα-プラスのCMが流れた。何とも特徴的な名前だ。修飾語?の「ゴールド」や「α」や「プラス」は、製品の効能の変遷とともに追加されていったのではないかと思い、同製品を販売する興和のHPを見て見ると、その通りだった。HPに記載されていた「キューピーコーワのあゆみ」を大まかに以下に列挙する。

1954年キューピーコーワ(初代)
1996年キューピーコーワゴールドA(ゴールドAが追加)
2006年キューピーコーワゴールドα(Aがαに変更)
2013年キューピーコーワゴールドα-プラス(プラスが追加)

以下、ドリンク製品
2017年キューピーコーワαドリンク(錠剤ではなく液体の製品)
2019年キューピーコーワゴールドドリンク(αがゴールドに変更)
2020年キューピーコーワαゼロドリンク(ゼロを追加、糖類ゼロの製品)

以下、眼精疲労への効果を謳った商品

2000年キューピーコーワi(目eyeなのでi)
2009年新キューピーコーワi(新を追加)
2015年キューピーコーワiプラス(プラスを追加)
2018年キューピーコーワiドリンク(液体商品)

ここから見えてくるのは、1954年に発売された「キューピーコーワ」を主軸として、様々な修飾語が商品名に追加されていくと言う命名形式だ。

「ゴールド」という、色概念の最上位を連想させる修飾語を追加したり

「A」、「α」などアルファベット・ギリシア文字の先頭文字を追加することで、他の何者にも劣後しない優位性を強調したり、

「プラス」という、さらなる性能向上を示唆したり

「i」で目への機能を現したり

「ゼロ」で糖類が含有していないという機能性を明示したり、

「ドリンク」で、錠剤ではなく液体状の製品であると訴えたりしている。

1954年のキューピーコーワに始まり、約70年を経て名称に3つの言葉「ゴールド」「α」「プラス」が追加されて2013年にキューピーコーワゴールドα-プラスが誕生した。

次の70年後、2090年にはさらに3つの名称が追加されている可能性が十分に考えられる。どのような商品が現れていても驚かないよう、心の準備をするために、2090年のキューピーコーワの商品名を予想し、ビジュアルをプロトタイプする。また追加される修飾語については、「限定生産」感と「アップデート」感、「既存含有成分の品質向上」感を出すため、それぞれ「Limited」「2.0」「デラックス」の語を選んだ。

以下が、私が予想する未来の新商品ビジュアルである。

「キューピーコーワゴールドα-プラスiLimitedゼロ0.2デラックスドリンク」
我ながら、「ありそう」という第一印象。

2090年、疲れた体に鞭打って労働する現代のような時間管理型生産体制が続いているようであれば、きっとこのような商品が販売されているに違いない。そうならないためにも、過度に疲れやストレスが溜まることのない働き方、充分な休養を取ることのできる週休3日制の導入、長期休暇取得のハードル低減、体調不良の日に気兼ねなく休むことのできる社内のサポート体制など、一歩づつでも着実に、改善していく必要があると感じた。