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グルグル廻る頭の中を一旦休めたいとき、悩み事から解放されたい時、なんかちょっと今日調子悪そうだなと気づいた時、私はヨガを行っています。
呼吸によって心と体が休まっていき、ポーズに集中することで、思考が心から一旦離れていく感覚を味わえます。終わったあとはすっきりして、今の自分のありのままを受け入れ、周りに感謝する感覚があります。
マントラ(呪文)を今日は唱えながらポーズを一つずつ丁寧に行いました。
「マントラ」の語源は、サンスクリット語の2つの言葉から成り立っています。「マン」は考えること、「トラ」は現象的世界の束縛やネガティヴな思考パターンから身を守ること、あるいは解放することを意味します。
まさに、思考から離れるということは、ヨガの一つなのだなと自分の感覚を面白がれました。

今日のレッスンは呼吸をまず整えることから始まりました。深く息をすって口から吐き出す、そして鼻から、そのあとは自然に任せた呼吸を行い自分の呼吸に意識をむけます。
目をつぶり瞑想に入ると写真のようなイメージの絵を描いていました。満月の海。呼吸は波のように一定に満ちたりひいたりを繰り返します。

マントラ(呪文)は、オーム(「om」「aun」)と最初に唱えます。アルファベットでもひらがなでも最初の「あ」からはじまり「ん」で終わる。間を「う」と言い、最初から終わりまでの文字の全て、過去から現在そして未来の全て、宇宙全てを意味するそうです。キリスト教の祈りの最後の言葉「アーメン」も似ていますね!
そして、12の月ごとの意味する言葉を入れ、最後に感謝するという言葉を唱えます。
何度もポーズを繰り返しながらマントラを唱えていくと、だんだん自然に流れるようになり、自分に集中していくようになります。


そして、太陽礼拝の最後は立ちながら胸の前で合唱。自分の中に意識をむけます。自分の中の小さな自分がどんな状態なのかを見つめて行きました。今回は、天使たちが舞っていました。笑

いつも最後にシャバーサナという仰向けになる安らぎのポーズがあるのですが、それは、「死体になっている状態」を意味していることを聞きました。
私たちはいつも最後に死ぬことを練習しているんだそうです。
実は一番簡単そうで、一番難しいといわれているポーズだそうで、究極のシャバアーサナが体験できると体の毒とでも言うのか、いろんなものが体から溢れるようになります。または心の底からエネルギーが溢れ満たされたり、涙が次から次に流れたり、なんだか感動したりするようです。

いつも呼吸から始まるのは、「生」であり、最後のシャバーサナでは「死」を意味し、私たちはマットの中で自分の人生を歩んでいるんだそうです。いつも60分の間の短い時間の中で、自分の人生を体験している。マットの中でチャレンジできない人、できる人、怠ける人、集中する人、・・・実は現実の世界でも同じことをしていませんか?ということ。
そして、最後のシャバーサナで、怠けていた人やチャレンジしなかった人は、出し切れなかった身体を持て余して落ち着かないでいるか、やりきった人は、いい時間だったとなんだか心地いい気分を味わってマットへ身体をゆったり預けるのか。
やっぱり「人生の最後は、いい人生だった」と思って最後を迎えたいなと思う。その練習をヨガの60分で毎回行っているんだそう。次からまたヨガをする楽しみを味わえるなと感じた。

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