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つぼやき

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つぶやきとぼやき
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#ゆたかさって何だろう

もうこれ以上走れない。いっそ車が来て轢いてくれないかな、と思ったときホントに車に轢かれたことがある。体育の授業中の話。もうだめだ苦しい、ということをいろいろ乗り越えてここにいることを誇りに思う。これからも気張ったり緩んだりしながら、いろんなことを乗り越えていく。家族を守るために。

空を隙間なく埋めた雲から溢れた糸雨が目に入ってくすぐったかった。笑う瞼をこすりながら朝の道路がしっとり湿っているのを感じてブレーキをかけながら自転車を漕いだ。久しぶりの出社に緊張した私の心が私を追い越さないようにゆっくり進む自転車はかつての現実に私を運ぼうとしていた。

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突然の熱い夕立に夢中で自転車をこいだ。コンクリートに雨が染み込んで懐かしい匂いがする。待てど暮らせどやまない雨を眺めながら雨雲レーダーを見てみるとあと2時間は雲が覆う空模様。映画が一本見れるなということでAmazonプライムを開いた。よく晴れた空が出てくる映画を観よう。

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夕方の太陽光が伸びたり縮んだりしながら私の視界を焼いている。その光はアスファルトに反射して眩しく照らされているので道路のかすかな段差が見えない。細いタイヤで車道を走るのって怖いんです。それでなくても私は普段から、ちくわの切り端みたいに小さく縮み上がって自転車に乗っているのです。

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