2023年度心臓血管麻酔専門医認定試験体験記〜その2〜

今回は第2弾として、JSCVA専門医試験申請までの道のりについてお話ししようと思います。

学会HPはhttps://www.jscva.org/static/specialist/


申請資格について

  1. 申請年の4月1日の時点で日本麻酔科学会または日本専門医機構の麻酔科専門医であること(認定証を保有し、書類提出期限5月31日までに提出できることなので、専門医資格認定がそれまでに届いていることが必要)。

  2. 申請年の4月1日の時点で5年以上継続して日本心臓血管麻酔学会の会員歴を有し、会費納入実績があること。(2019年度までは10,000円/年、2020年度以降は13,000円/年)

  3. 申請年の4月1日においてJB-POT合格者であること(有効期限内の合格証を有していること。受験料44,000円, 合格証発行料11,000円, 講習会30,000円/回)。

  4. 業績実績表に従い、申請年の4月1日から過去5年間で日本心臓血管麻酔学会学術大会参加による点数60点以上(=学術大会3回出席 16,000~18,000円/回)、かつ学会発表、論文発表、学会誌査読、講習会・セミナー出席の点数40点以上の、合計100点以上を取得すること。なお、講習会・セミナーの点数は、累計20点(TTE講習会は20点/回, 総会ではJB-POT直前コース5点 5,000円/回, TTEセミナー3~5点 3,000円/回, 専門医コースレクチャー7点 5,000円/回)まで認める。(講習会以外の点数を発表で賄う場合、筆頭発表者2回もしくは筆頭1回+共同2回もしくは共同4回で可能)

  5. 心臓血管麻酔経験症例が申請年の4月1日から過去5年間に100症例以上あること(弁膜症10例、虚血性心疾患10例、大動脈疾患10例、先天性心疾患10例は最低含み、個人情報を削除した麻酔チャートの写しの提出が必要)。ただし、心臓血管外科専門医認定機構認定修練施設において30症例以上の経験を必要とする。ただし、2020年4月以降の症例より、上記「心臓血管外科専門医認定機構認定修練施設における30症例以上」に代わって心臓血管麻酔専門医認定施設での30症例以上の経験を必要とする。


必要になる費用

機構専門医申請費用 30,000 x 3 + 10,000 + 10,000 = 110,000円
JSCVA年会費 13,000 x 5ys = 65,000円
JSCVA総会参加費 18,000 x 3 = 54,000円
JBPOT関連費用 44,000 + 11,000 + 30,000 = 85,000円
専門医コースレクチャー 5,000円/回

なんと、機構専門医から考えると最低でも319,000円は必要です!
さらに専門医コースレクチャーを他の年度も受験したり、JBPOTの講習会を2回受けたりなどするとさらにお金がかかります。高いですね〜。

まとめ

なかなかに金銭面も提出書類もハードな試験の一つと思います。来年も受験するかもと思うと書類集めの大変さが自分の中で一番嫌だったところです。試験内容自体は面白かったですが、作業の大変さ的にできれば1回で受かりたい試験なのは間違い無いかと思うので、受験の時はより真剣に臨むことをお勧めします。

では、次回は試験範囲や勉強方法について書いていければと思います。

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