読書日記 『思い出すこと』 ジュンパ・ラヒリ
8月の終わりのある日、ふいにふと涼しい1日があった。曇っているわけでも風が強く吹いているわけでもなかったけれど、朝起きた瞬間から、窓の外の匂いが少し変わっているのを感じることができた。それは季節の変わり目だけに感じることができる感覚で、僕は小さな頃からこの瞬間がとても好きだった。1日のはじまりから機嫌がよくなった僕は、久しぶりに映画を観にでかけることに決めた。ちょうど少し前に上映がはじまった『エドワード・ヤンの恋愛時代』を観に行きたいとおもっていたのだった。
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