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「保育園義務教育化」古市憲寿著を読みました。

非常にロジカルで温かい本でした。

子どもを育てている家庭の気持ちを汲んでくれている。特にママの。それでいて、子育てに関する支援についての問題点を根拠立てて述べてくれている本です。

子育てしているひとだけではなく支える側の教育関係者や企業、子育てに関わる制度を作っている方々にも広く読んでほしいと思いました。

「母親も人間です。」この、フレーズが響きました。

メンタル面の話だと、母親は子どもを産んだ瞬間から「聖母」のように慈愛に満ちて子どもに向き合えると思っている。もしくは、そうあるべきだという世の中の概念ってありませんか?

少なくとも私は、その概念がありました。そうありたいとも思いました。そうあるべきとさえ思っていたかもしれません(*´-`)

これは、自分を苦しめます。

もちろん、子どもは可愛いです。でも、家で子育てしている中で、未熟な自分が顔を出して、素晴らしい聖母でありたい自分とはかけ離れた感情が顔を出します。その自分を見つけると、落ち込むこともありました。

幸い、私は家族の他に周囲に素晴らしい先輩ママやアドバイスしてくれる心強い味方がいっぱいいました。そういった方々に沢山、助けられていました。

世の中に、親が子どもをいじめてしまう、虐待してしまうという大変痛ましい事件が起きています。

悲しいことです。でも、その親たちは自分と全く違う人種のモンスターだったのか・・・。そうじゃないのかもしれません。虐待してしまう親も救済が必要な人たちだったのかもしれません。

親はこうあるべき。子どもの躾として、子どもはこうあるべきという足かせをどんどん外していけるといいかなと思っています。まずは、自分からやります。

要は、親自身が自分たちを大事にできて、満たされていて、余裕のある状態が世の中の平和に繋がるのかなと思っています。きれいごとに聞こえるかもしれませんね^^でも、私はそう信じています。

そのことをベースに、じゃあどうする?って話になるかなと思います。

本著は、0歳から未就学児の義務教育化のメリットは、子育て世帯の支援はもちろんのこと幼少期に適切な教育を受けられることでこども達の人間力、生きる力(非認知能力)向上に繋がると言っています。

小さいうちから沢山の知識(水)を流し込むのではなく、知識(水)を入れられる器(生きる力、自分を愛して他者を愛せる力)を育てることが先で、大切なのでしょうね。

子どもに対する支援は、少子高齢化対策だけではなく、経済的な回復への道だと経済学者のピケティーさんも古市さんとの対談で指摘しており、日本の少子化問題を心配しているそうです。

子どもを安心して生み育てられるのはどんな社会なのでしょうね^^?

パパと世の中とみんなで子育てを分担しやすい仕組み作りってどんな形なのだろう?

今後、楽しんで勉強しながら掘り下げてみます。

ここからはMEMO!フランスの事例。(合計特殊出生率の回復実績あり)

・労働時間が日本より少ない

・育児をしている人に柔軟な働き方が認められている。

・質の高い保育園や託児環境の充実

・3歳から原則学費無料

・新学期の準備する手当も支給

・第三子が生まれたら引っ越し費用が出る。

・家のリフォームの助成金が出る

・100人以上の従業員のいる会社では、授乳室を作る決まりがある。

(子どもが大人になるまでに、お金の心配があまりない)


















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