おばあちゃん達は、「ぽっくりいきたい」というネタで盛り上がっていました。
特別養護老人ホームでの一コマ。
おやつの時間になると部屋で過ごしていたおばあちゃん達は、車イスを自分達で何とかこぎながら食堂に出てくる。
おやつの時間と食事の時間は、おじいちゃんやおばあちゃん達の数少ない楽しみの時間のようだった。
そして、お茶とおやつは出された瞬間にあっという間に無くなってしまう。
食堂でのんびり過ごしていたおばあちゃんの誰かが、もう後先短い命みたいな事を語り出す。でも、その語り口調に悲壮感はなく、みんな間近に死を友達の様に感じている様子だった。
そして、誰かが「あたしゃ、ぽっくり逝きたいよ。」と口を開けば、次々におばあちゃん達が賛同し、「ぽっくり逝けたら最高だね!」と語り合い、食堂に笑いが響いていた。
あの域に達すると、みんな器がデカイ‼︎
そんなおばあちゃん達から、大切な死生観を教わった。
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