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特養から在宅に職場を変えた理由。そして、なぜ看護師になろうと思ったのか。

モチベーションの維持に迷子になっていました。

介護職として特養で働き始めて3年経過した頃、実習担当や身体拘束に関する仕事を任せて頂けるようになり、仕事にやりがいを感じ始めていました。

現場サイドでは、急変時やターミナルケアでは必死に命と向き合う場面がありますが、その反面、仮におじいちゃんおばあちゃんが元気になり要介護度が下がれば、施設に入る介護報酬が減ってしまうという現実。おじいちゃん、おばあちゃんが元気になれば、職場並びに自分達の生活の収入減を意味します。
理想と現実の狭間で介護職としてのモチベーションをどの様に維持すれば良いのかを考えることが増えていきいました。

そして、5年間勤めた特別養護老人ホームを退職して、今までやりたかった沖縄の海沿いをバイクで走るという夢を叶えるひとり旅に出ました。 その話は、また別に。

(昔の愛車 CB750カスタムエクスクルーシブ)

話を戻します。

その頃、未来に対して選択肢は3つ頭に浮かんでいました。

1、在宅介護の現場に移り、環境を変えて違う視点で介護をみてみる。

2、介護制度の仕組みや介護事業所の経営学を勉強するために、大学に編入する。

3、看護師に転職する。

選択したのは、1、在宅介護の現場に移動する。一番、現実的にすぐ可能だったからという理由です。(ありがたい事に、現在では上記の3つの武器は手に入れることが出来ました。)

その頃、人づてに聞いた小金井市にある老人保健施設が地域介護について熱心に取り組んでいるという情報をゲットし、その職場に入社することができました。

その施設は、10年以上ベテラン介護職が多く、スタッフの連帯感も強く、本当に研修にも熱心な施設だったので、ここで介護について勉強しながらしばらくお世話になれるかもしれないという思いを抱きつつ、数年が経った頃のある年。

看護師になろうと決めたきっかけ。

日常生活で外に出かけると、よく倒れる人に出くわすという不思議なことが起きるようになりました。例えば、私の目の前のおじいさんが突然転んで頭から血を流して倒れて救急搬送したり、ホームで女性が倒れていたり・・・。そんなエピソードを数えていたら、一年で約10人。

一体これはどういうことなんだろうか?と考え出すと、過去に特養で急変していたおじいちゃん、おばあちゃんの顔が浮かびました。

同じ場面に出くわしても、医療的な知識を身についていたら少しでも違う対応ができるのかもしれない…。きっと、現在感じてる悩みは看護師になっても解消しないでしょうが、知識をつければ見える景色も違うかなと思いました。そして、未来の生涯年収を計算して、自分がどういった未来にしたいのか考えた時に看護師にチャレンジしようと決めました。

その頃は、地域包括ケアに関心があったので、介護職でも看護師でも目の前に必要な事が出来るなら、引き出しは多い方が良い。

当時、私は27、8歳位だったので、チャレンジするなら30歳前にはやろうと決めました。

当時の職場に看護師になりたいと希望を伝えると、仕事と予備校の両立に理解を示して下さり、その後看護学生になってからも同法人内のグループホームで週末に夜勤をやらせて貰うなど柔軟に働ける環境を作って頂いて有難かったです。

看護師になりたいと決めたものの、もともと中の下といった学力レベルでしたし、勉強が苦手な事が最大のコンプレックスでした。
当時は小学生のドリルから始めて、中学生レベルの参考書に移動した辺りから、看護学校を受験するための予備校に一年通いました。

入試の模擬試験は、第1希望の看護学校はD判定でしたが、ダメ元で社会人入試(一般常識問題5教科、小論、面接)を受けるとやっぱり試験は難しく、直感でマークシートを選んで後は運にかけました!
すると奇跡的に、第1希望の看護学校から合格を頂き、今に至ります。

偶然入って生き残れるほど看護学校は甘くなく、入学後に試練が待っていましたが、それはまた今度。

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