介護職一年目の私。
2002年 私は地元の特別養護老人ホームで働き出した。
私の配属先のフロアーは、約20名の高齢者の内12〜13名は経管栄養の方で寝たきりの方だったと記憶している。
新人の頃は、寝たきりで経管栄養の利用者の対応やターミナルケアの対応にがむしゃらだったと思う。
とある日の夜勤での出来事。
普段は、意識障害があり話しかけても喋らないし、いつも目を閉じて寝ていた経管栄養のおばあちゃん。
ある日の明け方、そのおばあちゃんに朝の挨拶をすると、突然『おはよう‼︎』と喋った!本当にビックリした!
気のせいかと思い、もう一度おばあちゃんの耳元で大声で名前を呼ぶと『うるさい‼︎』って怒鳴られた(笑)‼︎しかも、目を開けている。
尚更、ビックリした(笑)‼︎
三年ぶりに喋ったらしい。
そのおばあちゃんに、突然喋って驚いたけど、話が出来て嬉しいですって話しかけたら、福々しい笑顔で笑ってくれたことを今でも覚えている。
奇跡!
色んな事があった、介護職一年目の一コマ。
介護職一年目の私へ。
今、当時の私に声をかけるとしたらこんな言葉を送りたい。
「君は君の出来る範囲でよくがんばっていた」と。
当時を振り返ると、おじいちゃんおばあちゃんのお世話しているようで、私の方がおじいちゃんやおばあちゃんに癒されながら、育てて貰っていたんだ。
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