『アンチ整理術』森博嗣2024年21冊目

 森博嗣ミステリも好きですが、森さんのエッセイというか、ハウツーというか、思考の一端を示してくれるシリーズも好き。
 特に『臨機応答・変問自在 森助教授VS理系大学生』は、自分も大学生の時に読み、当時は「理路整然なのが冷たい気もするけど面白い」という感覚だった。
 そこから二十年弱が経過し、大まかな系統としては近しい『アンチ整理術』を読むと、「冷たい感じ」は全くせず、『臨機応答』を読み返してもそれを感じないだろう。
 仕事をするようになり、『こんな意見や、そんな見方がある』と少しは考えられるようになったからだと思う。
 変な啓蒙書よりも現実的なきっかけとして役立つ一冊。


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