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[自主制作MV]異星にいこうね 裏話

先日、M→Fesという映像上映イベントにて自主制作MVを公開させて頂きました。

上映の様子

作った映像が大画面で流れてる!嬉しい~~!!


そんなわけで、制作の裏話や映像の解説などを簡単にしていきたいと思います。


制作のきっかけ

夏頃にFRENZという映像上映イベントがありそこでいろんな映像を見たのですが、「わ~~!僕も映像作りて~~!!」となり、M→Fesへの出展を考え始めました。

まず、漠然とフル尺3DアニメーションMVを作りたいなーと考えました。3Dキャラを使ったアニメーションは合作などでは何回かやってましたが、フル尺でやったことはなく、いつかやってみたいと思っており。

そして、肝心のどんな内容のMVを作るかということなのですが、色々考えたときFRENZで見た、とある作品を思い出しました。

えいりな刃物さんの死神です。
こちらは既存の映像クリエイター二方がモデルとなったBLに解釈した映像になってるらしい。

そっか、そんなことして良いんだな…。なるほど…。

みたいなことを色々考え、構想をまとめ始めました。

異星にいこうねを選んだ理由は、いよわさんが大好きでこの曲も好きということも大きいのですが、作りたいテーマにあらゆる面でこれが一番適していたからです。

そんなわけで、いよわさんの「異星にいこうね」を基に自分なりの解釈でストーリーを作り、それを一本のアニメーションMVとしてまとめることに決まりました。

ここからは僕がどのような解釈で作ったのかということを含めて映像の解説をしていきます。

映像の解説

最初に

まず言い訳みたいなことになってしまうのですが、こちらの作品は忙しい中短い時間で死にかけながらどうにか完成させた作品です。
また今回の映像は単純に凄い映像、良い映像みたいなものではなく、とにかく自分の作りたいもの、自分の想いを映像に込めることだけを重視しました。

そのため、細部のクオリティなどはかなり低くなっています!!!

許せ!!!!!

百合そうで百合じゃないちょっと百合

まあ、見たらわかる通り基本は百合なわけです。
黒髪の女の子と、白髪の女の子。

ただ、回想シーンで何やら不穏な雰囲気があります。

宇宙人がやってきまして

ここの白髪の女の子に角は無く、目にハイライトもあります。

白髪の女の子が宇宙人に襲われ、そこに立っているのは

角が生えた白髪の女の子です。

そう、ストーリーとしては、

こういうことです。
そうなんです、そうなんですよー。

異星人くんは、気になる黒髪ちゃんのそばにいたくて仲良しの白髪ちゃんを殺して化けたわけです。

言ってしまうとですね…なんですね…これが…

これ考えてるときに思い出した作品がありまして

玉水物語。高3の頃、死ぬほど嫌いだった古典、センター過去問で唯一印象に残った作品でした。

人間の姫君に恋したキツネが、彼女のそばに居たいがために人間の娘に化けて仕えるという純愛物語

凄いよね。室町時代から人間の癖って変わらないんだ。

今回の作品は玉水物語をベースにしつつ、更に複雑に、ドロドロとさせてるわけです。

考えててめちゃめちゃ楽しかった。

ストーリー

ということでざっくりとストーリー解説すると

地球にやってきたとある異星人は、偶然黒髪ちゃんを発見。なぜか黒髪ちゃんのことが気になりそばにいたいと思ったため、黒髪ちゃんと仲が良くいつも一緒にいる白髪ちゃんを殺し、その姿に化けました。(異星人をこれ以降異星ちゃんとする。)そして白髪ちゃんとして黒髪ちゃんとの日常を過ごすことになった異星ちゃん。毎日一緒に登下校して、隣の席で授業を受け、そのうちにどんどん黒髪ちゃんの魅力に取り込まれていきます。どんどん狂っていきます。そしてある日、異星ちゃんは黒髪ちゃんを屋上に呼び出し、襲います。満更でもない様子の黒髪ちゃんを見た異星ちゃんは、黒髪ちゃんを自分の星に連れて帰ることに決めました。異星ちゃんは地球を崩壊させていきます。逃げ惑う黒髪ちゃんを救うように吸い上げます。しかし、黒髪ちゃんはドン引き。その様子を見て冷めてしまった異星ちゃんは黒髪ちゃんを捨て、そのまま地球を壊して去っていきました。おしまい。

こんな感じです。
誰か漫画にしてくれ。

制作

では、ここからは制作過程について書いていきます。

まずはキャラモデリング。安定のVroidモデリングです。

最初はこんな感じ。これをこうして

こうです。そしてさらにこれをこうして…

こんな感じに!

モデルとしての質はかなり低いなーと思うのですが、vroid感はかなり消せているのでは無いでしょうか。(制服がvroidの流用だけど、その時点で)

とりあえず可愛くできたのでok

あと頬にこの「////」を張り付けたりしてみました。

M→Fesで登壇したときにも指摘されたのですが、まあそんなに意味は無くて、ただ僕が最近イラストを描くときにこれをいつも好んで描いてまして、3Dモデルにもせっかくだから付けよ~と思って付けました。
良いのか悪いのかわからないですが、独自性が出せたなら良かったかな。あと最後のシーンで///を外すことで表情の落差を付ける効果が出せてたかも。

怖い目。良いよね。


さて、キャラモデル以外に教室とか街とかたくさん出てきましたが、ぜーんぶ素材です。

許してくれ。

教室はこれあれね、限界合作10でも使ってたやつ。

街はアウトラインを付けました。
Blenderでアウトライン付けるのっていろんな方法があるんですけど、これだけ大規模になると重すぎて大体死にます。
そんな中唯一死なずにいてくれたのが、ジオメトリノードのアウトラインでした。ありがとう。ジオメトリノード。大好き。

あと、車とか自転車も素材。
全部素材だし、テクスチャも貼ってないよ。殺してくれ。

あと、この血の素材。これはAIで生成させました。
こういうのうまいAIの活用のさせ方かも。本来素材に頼るような、あまり重要じゃないちょっとしたところに活用させる感じ。

テクスチャってなかなかフリー素材集めるの面倒だからね。

vroid製なので基本的にFKなんですけど、アニメーション付けるんだったらIKの方がやりやすいなということで、IKに変換したりしてみました。
具体的には、IKを付けたMMDモデルに変換しました。

vrmをpmxに変換し、PmxEditorで自動でIKを付けるといった感じです。
一見良い感じですが、めちゃめちゃ面倒な上に不安定でした。
無駄なボーンがたくさんあって助けてほしかった。

せっかくIKっぽい感じになったんでどうにか頑張ってモーションを付けましたが、IKを制御しきれず途中アホみたいな動きになってる部分が散見されます。

ここら辺の異星ちゃん一人称視点、黒髪ちゃんの可愛さを感じてほしかった。ここで見てる人も黒髪ちゃんに恋に落ちてほしいな~って気持ちで作りました。

床ドン。
こんなシーン作ってよかったのかな。ちょっと恥ずかしいかも。

実際どうなんだろ。ギリギリセーフを攻めたつもりだけど、ギリギリアウトなのかもしれない。まあ、でも、知らん!

ラストのシーン。
カメラワークとか、爆発とか良い感じにできた気がします。

地球の爆発。ちょっとシュール。

最後に

なんか色々書いてるうちに疲れてしまい、結局4か月も経っちゃいました。
せっかくここまで書いたので、適当に整えて公開しておきます。

クオリティは置いておいて、自分の中の創作で1つ大きな起点となる作品になったと思います。
なんだかんだ今見ても見ごたえはあるので、作って良かったです。

あと、上映後にもいろんな方に良かったと言ってもらえて本当にうれしかったです。マジで。

↑世界一嬉しいコメント

いつかまた、フル尺で映像イベントに出展するぞするぞ~~!
本当に、見てくださりありがとうございました。

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