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南方中華料理 南三 四ツ谷

四ツ谷三丁目近辺にある車力門通り
ジャンル問わず良さそうな店が並んでるエリア

そんな車力門通りの奥まったところにあるのが南方中華料理 南三

ぱっと見よくある大衆中華のお店のような佇まい 通りすがりだったら絶対スルーしてる
そんな外観とは裏腹に、食べログTOP 1000という高評価の店。
予約も当然なかなか大変で、
毎月30日11時に2ヶ月後の予約受付開始→
1時間で全て完売という、なかなか気合が求められる。
そもそも通りすがりで入れるわけがないお店。

料理はコース7,000円のみ。ドリンクは各々。

ハートランド生が700円と安い。
全体的に酒の値付けはかなり安い。

冷菜盛り合わせ
・台湾牡蠣オムレツ
・茄子ピータン
・カマス塩レモン
・酔っ払いエビ
・南瓜アヒル卵塩漬け
・よだれカツオ

一皿目からインパクト強めのおつまみ構成
よだれカツオがカツオ単体の質が良く
美味しかった。
南瓜アヒル塩卵も南瓜の甘味と卵塩漬けの塩味が程よくマッチしてて美味しい。

当然のように酒が進んでしまい、ワインに突入。
ワインの品揃は自然派ワインが主体ぽい。
「これからスパイスが効いた料理が続くから〜〜なワインがいいと思う」などなどお店の方が真摯にアドバイスをくれる。
で、選んだのがジョージアのオレンジ。
口に含んだ瞬間の出だしは酸味強め・香り良し、その後は割と渋み抑えめスッキリという味わい。
個人的にはもう少し渋めも強い方が好み。
最近みんな中華×オレンジワインを出してるけど流行の発端はどこなんだろう
ちなみにこのワインの値付もかなり格安。

二皿目は珍味盛り合わせ。
手前から鴨舌の燻製、豚の大腸のネギ詰め、羊肉のソーセージ
鴨舌はジャーキーのような見た目をいい意味で裏切るふわふわな食感で美味しい
大腸のネギ詰めはホルモン臭強めで癖強い。
パクチーと食べるとエスニック感最高
羊肉のソーセージはハーブ・スパイスが練り込まれており香り高い一品。

金華ハムのスープにキノコ2種・野菜(どちらも名前忘れた)
金華ハムの滋味深い味わいをスポンジのような食感のキノコが吸ってくれる
シャキシャキとした食感の野菜は汁物の良いアクセントになってる


ポルチーニ・フカヒレの春巻
ポルチーニがぎゅうぎゅうに詰められおり、
一口噛むと旨味が口中に溢れる

ハタ・鱈の白子を蒸したものに発酵唐辛子・ラッキョウのソース
発酵唐辛子から出る酸っぱ辛さ、ラッキョウの清涼感
その二つと白子の濃厚さが合う

フランス ガメイ100%
フランス自然派ワインの父と言わせるマルセルラピエール
彼本人はもう亡くなってしまっが遺志を受け継いだ息子が作っているワイン
(という理解で多分あってるはず)
ガメイってこれまで強く意識して飲んだことなかったけど、結構しっかり目のイメージ。
だけど、これはめちゃくちゃ綺麗
少しの嫌味もなくひたすらに優しい
ワイン単体でずっと飲んでいたい

黒酢酢豚 台湾山胡椒
台湾山胡椒ってなにかとググったら馬告のことだった
馬告も最近流行っている気がする
酢豚単体の味は間違いなく、加えてやや重いという欠点を山胡椒の柑橘香が消してくれる素晴らしさ

締めは上海蟹味噌焼ビーフン
こんな太いビーフンあるんだという驚き。
もちもちとした食感で何回も咀嚼する必要があるため、自然と口内に蟹味噌が長く残り続け、結果的に多幸感に浸れる
量もたっぷりで文句なし
デザートに杏仁豆腐・中国茶を頂いておしまい

十分食べて飲んで、一人12,000円弱
めちゃくちゃコスパいいのでは?

18時開始20時半終了だったので二軒目を探してたところ南アフリカワイン専門店があったので行ってみた。
アフリカを中心にツアーコンダクターをやられている方がオーナーのお店で世界観の作り込みがすごい

まさか麒麟をバックに写真撮られるとはピノタージュも思わなかっただろう

「とりあえず見てってください」とスクリーンでアフリカの動物をテーマにしたドキュメンタリーを見せられる。意外と面白く、適当にワイン飲みながら最後まで見てしまった。不覚にも、若いうちにアフリカ行っておきたいなと思ってしまった。

中華→アフリカと世界の移り変わりが激しい一晩だった。荒木町、濃ゆい。

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