アニメ感想 ~かみちゅ~

主人公の一橋ゆりえは女子中学生で突然神様になってからの日常が描かれており、恋愛青春もので舞台は尾道。

感想としては、なんとも平和的な世界観で緩く楽しめる日本の宗教観がよく反映されたアニメであった
宇宙人の回だけは、世界観が違うというかなんか異質すぎる感じがして受け入れがたいがそれ以外は本当によかった
また尾道には1度行ったことがあったが、背景も綺麗に描かれており、自然豊かな山と海の景色に感動する。
視聴後に知ったが実はこのアニメ80年代の舞台であり、どおりで黒電話やリモコンがないテレビがあるわけである。

「私神様になっちゃった…」 からの緩い出オチから始まり えっ、なんの??なんで??って感じである。
神様というからにはさぞ偉いのかと思いきや、家族や友達クラスメイト、皆神様として認知していながらも
普通の女子中学生として扱っている。また本人も神様と思えるような貫禄は全くなく内気でのんびりとしてそうな性格である。
(しかし神通力はすごく台風を呼び起こしたり、地図を使って人を探すダウンジングのようなことができたりする)

従来のイメージする神様と、ゆりえちゃんのゆるりとした性格のギャップが面白いと思えるポイントである。
またゆりえちゃんは表情が豊かなところもかわいい。(特にこたつでだらけきった時の餅のように顔が作画崩壊してるときの顔つきが好き)
周りの人間のゆりえちゃんに相談事もするが、神様だからと言ってなんでも願いがかなえられるわけでもなければ、
神様としての力を悪用する極悪人なんかも別にいない。そして、そこからくる神様としての悩みや視点もよく描写されている。

ゆりえちゃんが好きな書道部の二ノ宮君とのなんとも進展しなさそうな恋愛を視聴者はのんびりと眺めつつ
ラストは今まで相談事を持ちかけてたクラスメイトがゆりえちゃん応援する展開となり、かなり熱い展開に。
(章吉君とみこちゃんの関係性も気になる。)

最後に、みこちゃんは八島様が好き?で八島様は祀が好き?なようだが、
私には八島様は祀が好きなのはみこちゃんの個人的解釈ではないか?
また、祀が八島矢様が見えなくなったようにみこちゃんも八島様が見えなくなる日が来るのだろうか…?と思うと切ない